第３０５話 ページ5
「それって、"蒸気噴射"のパーツですよね？」
「蒸気ってことは高熱で溶けた、っていうのは決まりだな」
「それなら、ランマルの棺が光を失った理由も頷けるね」
棺に塗られた塗料は熱で溶けてしまうのは間違いない
メイプルが爆発したアンズの棺とココアを溢したランマルの棺は光らない
…そうなると、計算がおかしくなってしまう
「待てよ…。そう考えるとケイジの棺は光らないんじゃ…？」
火葬システムが搭載された棺
起動した後は棺が触れないほどに加熱されていた
癒着して扉が開かないのは、溶けた塗料が原因なのだろう
そう考えると光らない棺は"3つ"のはず
「…そもそもさ、その塗料っていつ塗ったの？」
カナトの声が聞こえてくる
「墓地の8個は初めから光ってたけど、ミドリとギンくんの棺ってどうなんだろ？気にならない？」
10個の棺のどれがミドリとギンが入っているのか分からない
棺に塗料を塗るなら、かなり大掛かりになるはず
それを誰にも見られずにやることは本当にできるのか？
「…犯人はいないってことはないニャン？幽霊が塗ったんだニャーン！」
「確かにー！棺だから幽霊ぐらいいそうだよね！…でもいるかもよ？お化け」
カナトはギンの発言に同意した
あまりの突拍子もない言葉に俺たちは困惑する
「言葉の通り、僕ら以外の誰かだよ。例えば"出荷された時点で塗ってある"とかね」
「そういえば…棺は"新品"ってワカメ頭が言ってたワン！」
カナトとギンの発言を合わせれば新品の棺は光る
「結局、ギンとミドリを判別する方法がなきゃあ、運ゲーに変わりねえぜよ！」
ミドリを当てる確率は上がったが、それは同時にギンを当ててしまう確率も上がったということ
「そろそろヒントを使うときなんじゃないでしょうか…」
「6つまでは絞り込んだんだ。ヒント機能を使ってさらに絞り込むのはアリだよね」
サラの提案の通りヒント機能を使う事にする
使いたい棺のランプに触れるとヒントが出るらしい
3番の棺のランプに触れると赤く点灯した
「…え、これだけ？」
「これだけで何が分かるんじゃあ…！？」
「落ち着くニャン！筋肉ゴリラ！それをみんなで考えればいいワン！」
「そ、そりゃあ…そうだが…！ここでミドリを当てなきゃヤツのターンになっちまうがや…！」
「それだけは阻止しないと…！ギンくんの命がかかってるんだ…！」
ヒントとなりそうなのは色ぐらいだろうか
色に関連するヒントについて議論する
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハデス - ゆっくり更新してください。応援しています！男主の秘密...ドキドキして読んでいます！ (9月21日 17時) (
レス) @page23 id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。最終章が公開されましたらのんびり更新していきます (8月24日 7時) (レス) id: 6d93495a63 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - キミガシネにハマりこの物語にハマってしまいました、物語がほんとに作り込まれていて今では大好きな物語です、更新楽しみに待っています (8月20日 0時) (レス) @page23 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
scythe - こんばんは、一気見しました。良い作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。陣くんが好きで三次創作を描いたのですが、どこかで蓮花さんに送ることなどはできますか？ (8月3日 19時) (レス) id: b5b8c5d4bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青薔薇 | 作成日時：2023年5月28日 1時
