第３０３話 ページ3
棺の下のモニターに数字が表示される
ヒットさせる棺を指定するときは番号を宣言するシステムらしい
ギンの命が掛かってる以上、適当に当てるわけにもいかない
だが、棺は一つを除いて見た目は同じ
何かヒントになるものがあればいいのだが…
「モニターの下のランプ、なんだろうね？ジンさん、気になるよね」
ソウは機械に近づくと小さなランプに手を伸ばす
その様子を見ていたアルジーは慌てて駆け寄ってきた
「ちょいちょい！そこは気軽に触っちゃダメだって！」
ソウは両手を上げてアルジーに顔を向けた
「じゃあ、このランプ何？」
「いいか？このランプはな…、ヒント機能だ」
アルジーによれば毎ターン1度だけヒントが使えるらしい
当然、相手のチームにもその権利がある
「それで？肝心なヒントって、何なんだ？」
アルジーは黙ったまま答えない
「……それは使ってみて試してみてくれ！説明はここまでだ！」
「は！？なんだよそれ！」
話を聞いていたサラは顎に手を当てて唸った
「迂闊にヒントは使えませんね。ある程度、棺の狙いを定めておきたいですが…」
一周棺を回転させるが、外見に差はない
潰れた棺の中身がアンズなことぐらいしか分からない
「…このままじゃ9分の1でミドリを当てる事になる。そもそもギンくんを当てる可能性もあるよね」
「それは困るワン！死んでも死にきれないワン！」
ミドリを当てるのもギンを当てるのも同じ確率だが、絶対に当たらないという確証はない
何か他の方法はないだろうか…
「わはは。このグルグル、酔いそう〜」
カナトの声がモニターから聞こえてくる
場違いなほどの声色の彼のメンタルは鋼なのだろうか
「こっちが真剣に悩んでんのにお気楽な奴…」
どの棺から声が聞こえてくるか分からないが、相方に悪態をつく
「悩みすぎて頭が硬くなってるよ、ジン。"見えないマーク"があったりするんじゃないかな？」
カナトの言葉にサラがそうか！と声を上げた
彼女は灯籠を取り出した
「灯籠の光なら、普通では見えないものも映し出します！」
サラが灯籠の灯りを付けると、棺はぼんやりと光った
「マークっていうか…棺そのものが光ってるな」
発光する棺は全部で6つあった
「6つ！？ちゃんと数えるぜよ！」
Qタロウはもう一度棺の数を数えたが、やはり6つだった
「…オレ達が別行動してたときは"8つの棺"が光ったはずぜよ！」
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ハデス - ゆっくり更新してください。応援しています！男主の秘密...ドキドキして読んでいます！ (9月21日 17時) (
レス) @page23 id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。最終章が公開されましたらのんびり更新していきます (8月24日 7時) (レス) id: 6d93495a63 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - キミガシネにハマりこの物語にハマってしまいました、物語がほんとに作り込まれていて今では大好きな物語です、更新楽しみに待っています (8月20日 0時) (レス) @page23 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
scythe - こんばんは、一気見しました。良い作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。陣くんが好きで三次創作を描いたのですが、どこかで蓮花さんに送ることなどはできますか？ (8月3日 19時) (レス) id: b5b8c5d4bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2023年5月28日 1時
