第３１８話 ページ18
「ギンの棺は分かってる。…ボクの勝ちだよ」
「認められるわけないだろう！！」
「…立派な取引だと思うぜ？先に"お願い"を使ったのは挑戦者チームだしな」
サラは同意書の願いを使って棺の選択先を変えた
今回は不正を見逃す代わりに棺ももう一度選ばせろと言う
「別にいいよ？ギンが死のうがケイジが死のうが関係ないから。でもボクは今の勝負を楽しみたいんだよね」
ミドリは宣言する
6番の棺が正面に移動する
「ニャア…！！嫌だニャン…！ジン兄ちゃん…！怖いよ…！助けてよぉ…！！」
ドリルの稼働する音が響き渡る
ギンの叫び声がかき消されるほどの音
ドリルが貫通して止まる頃には静まり返っていた
「…ギン…！こんな…ことって…！」
「クク…、さあ答えは…？」
長い沈黙
残っているのはミドリ、ハヤサカ、カナト
「……ニャ？ボク…助かった…ワン？」
「…は？」
困惑した声を上げたのはミドリだった
「…馬鹿な！どうして…！？どうなってるんだ…！！」
「残念！ヒットしたのはカナト！」
アルジーの一言に俺は耳を疑った
なんであいつに"青"が出るんだ…？
彼は
一つの結論が浮かぶ
信じたくなくて、目を背けていた事実
ゲーム開始時の"青:2"の表示
ヒナコとミドリを指していると思っていたが、実際はヒナコのみ
あと1人、ダミーズの中に人間がいる
それがカナトだとすれば、数の矛盾が解消される
ーだが、俺たちよりもミドリは動揺していた
「どうしてカナトに"青"が出るんだ…！棺の中身は首輪の種類で判断してるのに…！」
「首輪で判断しているなんて初めて聞いたぞ…！」
食い下がるサラにミドリは笑った
「…ああ、初めて言ったからね。でも、カナトは知っていたはず…！だからボクが事前に用意していたのさ、"赤"が出る首輪をね」
カナトはミドリから"赤"の首輪を受け取っていた
最後のゲームで挑戦者と見分けがつくようにーー
「そんな…！明らかに不正じゃないか…！」
「不正？あはは、面白いこと言うねサラさん！カナトは初めから
カナトは組織側が用意した人物
ダミーズに紛れて俺たちの同行を探り、ミドリが有利になるようにゲーム運びをする裏切り者
…本当に？
本当にカナトが俺たちの敵だったのか？
「…ただの駒に裏切られた気分はどうだ？ミドリ」
俺の問いにミドリは息を詰まらせた
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ハデス - ゆっくり更新してください。応援しています！男主の秘密...ドキドキして読んでいます！ (9月21日 17時) (
レス) @page23 id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。最終章が公開されましたらのんびり更新していきます (8月24日 7時) (レス) id: 6d93495a63 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - キミガシネにハマりこの物語にハマってしまいました、物語がほんとに作り込まれていて今では大好きな物語です、更新楽しみに待っています (8月20日 0時) (レス) @page23 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
scythe - こんばんは、一気見しました。良い作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。陣くんが好きで三次創作を描いたのですが、どこかで蓮花さんに送ることなどはできますか？ (8月3日 19時) (レス) id: b5b8c5d4bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2023年5月28日 1時
