第３１５話 ページ15
ミドリは少し思案してから宣言した
2番、と
「ま、待ってよ…！なんで私…！？」
「いいから早くヒットしてよ」
「ご指名とあらば、仰せのままに」
アルジーは2番の棺を正面に向かせる
「いやぁ！助けて！助けてよぉ！死にたくない！死にたくないの！」
アンズの叫び声が響く
「やれやれ…キミの願い事で、今度はアンズがグチャグチャだ」
「最低だ…、わざとやったんだろ！！」
ミドリの思惑はギンを救うために他の仲間を犠牲にさせること
人間と人形の線を引かせた
当たってもいい棺と当たってはいけない棺を明確に区別させた
「…次で終わりだ！絶対にお前を倒す…！」
「あっそ…。できるといいけど」
サラの宣言にミドリは不敵に笑った
光る棺は3番、6番、10番の3つ
3番は赤、6番は青が出ている
普通に考えれば3番を当てて終わり
だが本当にそれでいいのか…？
「3番の棺…怪しいよね」
ソウも俺と同じように考えているようだった
「だけど、ここまでミドリが見越して予防線を張っていたとしたら…」
「クソッ…！何かないのか…！？敵が残した失言とか…！」
手元にある証拠は全て使い切った
敵の失言を拾いでもしないと勝機がない
「ねえ、ずっと気になってることがあるんだけど」
沈黙の中で声を出したのはカナトだった
「ヒナコちゃんって、ミドリの協力者だったわけでしょ？このゲーム、2人が共謀したとしたら…どう？」
「共謀って…、じゃあどうしてヒナコは殺されたんだ？」
「さあ？裏切られたとか？わかんなーい！ジン、そういうの得意でしょ！」
コロコロと変わるカナトの情緒は不安だが、これは重要な情報だ
「ヒナコは最期に何かを言いかけたぜよ…！それがヒントになるかもしれん！」
ヒナコは最期に『まさか…！なんで私が…！この…ヒ…』と遺した
「ちょっと深読みしすぎかもしれないけど…『この…ヒツギは』と言いたかったのかもしれない」
ソウの考えが正しければ、「ヒナコの棺は選ばれないはずだったが、選ばれてしまった」
「目印になるものがあったんだろうね。実際、今も選ばれる棺と選ばれない棺がある」
カナトの言う通り、光らない棺はターゲットが入っていない
つまり、積極的に選ばれることはない
逆に考えれば"光らない棺は安全"ということ
「棺に目印をつけるためにココアを持っていた、そう考えれば安全な棺を選べるよな」
「…通りで何杯もココアを用意するわけだ」
「だが、ヒナコの棺は光ってたぜよ！？」
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ハデス - ゆっくり更新してください。応援しています！男主の秘密...ドキドキして読んでいます！ (9月21日 17時) (
レス) @page23 id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。最終章が公開されましたらのんびり更新していきます (8月24日 7時) (レス) id: 6d93495a63 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - キミガシネにハマりこの物語にハマってしまいました、物語がほんとに作り込まれていて今では大好きな物語です、更新楽しみに待っています (8月20日 0時) (レス) @page23 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
scythe - こんばんは、一気見しました。良い作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。陣くんが好きで三次創作を描いたのですが、どこかで蓮花さんに送ることなどはできますか？ (8月3日 19時) (レス) id: b5b8c5d4bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2023年5月28日 1時
