第３１４話 ページ14
「勝負はついただろ…！お前の勝ちだミドリ…！ギンはまだ子供なんだぞ…！」
「あははははは！！ジンってばおかしなこと言うんだね！！子供でも年寄りでも男でも女でも構わず殺してきたくせに！！ーー全っ然！遊び足りないよ！！もっともっと！本当は遊びたいんだ！！あははははは！！」
ミドリの狂ったような笑い声が響き渡る
「ジン兄ちゃん…ゴメン…ニャン…」
ギンの弱々しい声が聞こえてくる
「…なんでギンが謝るんだ」
謝るのは俺の方だ
謝って許されることじゃない
守るだなんて大口を叩いておきながら…
「ボク…ジン兄ちゃんがいたから…怖く…なかったよ…今だって…全然…」
「……どうせならキミの手で殺してあげた方がいいよね」
冷たいミドリの声が聞こえる
全身を撫でるような低い声
「キミが手を下すんだよ、ジン」
「…できない…！そんなこと…！」
「負けたんだよ、早乙女迅！早くやれよ！！」
響き渡るミドリの怒号
ギンの浅い呼吸が聞こえる
「待って…まだ…叶えてもらってない…」
サラが伸ばしかけた俺の腕を止めた
「同意書の願いを…私はまだ…！」
サラの言葉にミドリは「は？」と返す
「お前は私の願いを聞く義務がある…！」
「何言ってるの？デスゲームの結果をなしにするのは禁止だよ、サラさん」
「まだ結果は出てない…！このランプはヒントだから…！だから私は要求する！一度だけ…選ぶ先を変えるんだ…！ミドリ…！」
「おかしいよ…キミは…ダサすぎる…ただの屁理屈だ…。ボクはフロアマスターだ、決めるのはーー」
「面白い屁理屈だねぇ…」
ミドリの言葉をアルジーが遮った
「一理あるぜ、ミドリ。結果ではなく、過程を少しいじるだけだ。それに…"もっと遊びたい"って言ってなかったっけ？」
「バカ言うなよ…それはキミが判断することじゃない。ここを出してよ、ボクが操作する」
「まだゲーム中…、そりゃルール違反だ」
アルジーの言葉にミドリは押し黙った
結果はどうであれ、アルジーの提案に助けられた
「もしここでギンの棺を選ばせねぇなら…。次のターンでミドリを確実にヒットできるんだよ。こんなの…デスゲームの結果を変えることになるんじゃねえのか！」
ランマルが透かさず反論する
「へえ、ランマルってどっちの味方なの？それとも、当てられるのが怖くなっちゃったかな？」
カナトが挑発するように呟く
「…終わらねえんだよ。ミドリ、早くヒットする棺を選びな」
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ハデス - ゆっくり更新してください。応援しています！男主の秘密...ドキドキして読んでいます！ (9月21日 17時) (
レス) @page23 id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。最終章が公開されましたらのんびり更新していきます (8月24日 7時) (レス) id: 6d93495a63 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - キミガシネにハマりこの物語にハマってしまいました、物語がほんとに作り込まれていて今では大好きな物語です、更新楽しみに待っています (8月20日 0時) (レス) @page23 id: 39f071eb34 (このIDを非表示/違反報告)
scythe - こんばんは、一気見しました。良い作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。陣くんが好きで三次創作を描いたのですが、どこかで蓮花さんに送ることなどはできますか？ (8月3日 19時) (レス) id: b5b8c5d4bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2023年5月28日 1時
