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マスター ページ33

「はぁ…心臓に悪い…」



さっきは危なかった…

翠くんがあんなに顔を近づけてくるもんだから危うく心臓止まるところだったよ。

ただでさえ顔が綺麗なんだからその破壊力は半端じゃない。

タイミングよくインターフォンが鳴ったのは幸いだったけど。

…それにしても誰なんだろ?

翠くんも戻ってこないし…

気になった俺はそっとリビングから顔を出し玄関を覗き見る。









「翠くん、誰?…っ!?」




理解が出来なかった。

目の前で翠くんが見知らぬ女性に抱き締められていて…

でも、嬉しそうな女性の顔とは対照的に翠くんの顔は恐怖に染まっていた。

それを見た俺はとっさに翠くんから彼女を引き離す。




「貴方は誰何ですか!この子が嫌がってるじゃないですか!」


「Aさっ…!?」


「翠くん大丈夫?」




そう言いつつ翠くんを俺の後ろに隠す。

その時の翠くんの顔はまさに顔面蒼白といった感じだった。

すると彼女が口を開く。




「この子?会って数ヶ月しか経っていないのにもうマスター気取り?」


「マスター…?」


「翠を拾っただけの貴方が勝手にマスター名乗らないで」




そこまで言われて気がついた。

彼女が翠くんの前マスターなのだと。

それが分かった途端俺の中でドス黒い感情が沸々と沸き上がってきた。

そっと俺の裾を掴んで怯えている翠くんの方を見る。




「翠くん…」


「A、さん…?」




自分が今、どんな顔をしているか分からない。

けど、出来るだけ優しい顔に努めたつもりだ。




「翠くんは部屋に戻ってて」


「で、でも…」


「いいから」


「っ…」




そろそろと部屋の奥に行く翠くん。

よかった、今の俺はなに言うか分かったもんじゃないから。

大人げない俺は見られたくないからね。

翠くんが見えなくなったのを確認して、彼女の方に振り返る。





「貴方が、翠くんのマスターなんですか?」









.


‐‐‐‐‐‐


あともう少し!!

過去と今→←変。#side翠



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あかねっこ(プロフ) - 仁科一家さん» こういう設定がら、地雷な人多いだろうなぁと思って執筆していたのでそう言っていただけると嬉しいです!更新頑張ります!! (2018年6月3日 14時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
仁科一家(プロフ) - 普段占ツクのBLってほぼ地雷寄りなんですけど、この作品は本当に好きです。素晴らしい作品ありがとうございます! (2018年6月3日 10時) (レス) id: dec30a2f4d (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 琥珀さん» そうなんですよ…流星隊Pを殺しにかかってますね運営は…←更新頑張ります!! (2018年5月19日 23時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - この作品楽しく読んでます!つらいですよね…クラス別スカウトAnd流星隊のイベ...これからも更新頑張ってください! (2018年5月19日 21時) (レス) id: 5e61c82747 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 夜闇の魔物さん» ありがとうございます!!相変わらず亀さん更新で申し訳ないのですが頑張ります!! (2018年5月19日 20時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかねっこ | 作成日時:2017年12月26日 19時

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