松下さん。#side翠 ページ24
「お、落ち着きましたか?」
「はい…なんか色々スイマセン…」
「いえいえ!!」
あれからちょっとしてやっと落ち着いた。
面倒臭いだろうに嫌な顔ひとつせず接してくれる松下さんはやっぱりいい人なんだと実感する。
「さっきの話に戻るけどボーカロイドの女の子なの…翠くんってボーカロイドなんだよね?」
「…あっ」
そういえばこの人、何も言ってないのに俺のことボーカロイドだって知ってたな…
「うちの子と同じメーカーだったから調べたら君がいたの!確か流星隊の子よね?」
「はい、まぁ…」
「やっぱり!綺麗な子だったから覚えてたの!」
「き、綺麗…」
同じボーカロイドを持っているなら気づいて当然か…
と言うか俺別に綺麗なんかじゃないんだけど…
彼女は気にせず話し出す。
「うちの子はね、とっても頑張りやさんで優しいんだけど怒るととっても怖くて…でもとっても可愛くてね…」
「その子のこと、大好きなんですね」
「はい!あの子は独りぼっちだった私を救ってくれた女神様だから…」
松下さんは愛おしそうに語る。
「その子には想いを伝えたんですか？」
「うん!今は恋人同士だよ!!まぁ一緒に住んでるから今までと何も変わらないんだけど…」
毎日がとっても幸せなの!!
そう語る彼女は本当に幸せそうで…それが俺は羨ましかった。
俺も素直に想いを伝えられたら…
そう思ったとき、彼女が突然俺の両腕を掴んできた。
「翠さん、想いはちゃんと伝えたほうがいいよ!」
「っ…俺は、此のままでも…」
「翠さんはロボットであることとか男同士だとか気にしてるのかもしれない…でもそれは私も一緒だから!!」
「っ…」
「あっ!!そう言えば!!」
「?…」
そう言ってポケットの中を探る彼女。
やがて目的の物を見つけそれを何故か俺の手に握らせる。
「これは…」
「これはね、近くのスイーツカフェの無料券なの!!」
貰った２枚の券には、確かにパフェがどれか一つ無料とかいてある。
でも、これでどうしろと?
「不二咲さん、ここの抹茶パフェが食べたいって言ってたの!!」
「そうなんですか?」
「うん!だから２人で食べに行ったらどうかなって…」
「でも、貰っちゃっていいんすか?その、恋人と行ったりとかは…」
「あぁ、私甘いもの苦手で…」
そう言ってあははと松下さんは苦笑いをしていた。
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あかねっこ(プロフ) - 仁科一家さん» こういう設定がら、地雷な人多いだろうなぁと思って執筆していたのでそう言っていただけると嬉しいです!更新頑張ります!! (2018年6月3日 14時) (
レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
仁科一家(プロフ) - 普段占ツクのBLってほぼ地雷寄りなんですけど、この作品は本当に好きです。素晴らしい作品ありがとうございます！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: dec30a2f4d (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 琥珀さん» そうなんですよ…流星隊Pを殺しにかかってますね運営は…←更新頑張ります!! (2018年5月19日 23時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - この作品楽しく読んでます！つらいですよね…クラス別スカウトAnd流星隊のイベ...これからも更新頑張ってください！ (2018年5月19日 21時) (レス) id: 5e61c82747 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 夜闇の魔物さん» ありがとうございます!!相変わらず亀さん更新で申し訳ないのですが頑張ります!! (2018年5月19日 20時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかねっこ | 作成日時：2017年12月26日 19時
