104Q カラフルとチートとそれから午後の部5 ページ9
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『お、どうやらカレーパンを食べ切ったようですね』
『こちらも黄瀬君と緑間君が第一関門をようやく突破しました』
『黄瀬君はなんでサ◯ジで挑むのでしょうか。相手は会長ですよ? 審査が厳しいのは目に見えてるのにお馬鹿ですねー』
『緑間君もなぜマ◯のシン◯バッドにしたのでしょうか……。笑い堪えるのがメッチャつらかったです』
『まああの二人はカレーパンで潰れるでしょうね。おや、西野さんと青峰君が最終関門に到達しました!』
『最終関門はお題です。赤いカードに借りてくるもの、青いカードにお題の内容が書かれています』
西野と青峰は赤いカードと青いカードを手に取るとお題の内容を確認した。
「ふぅん、なるほどねぇ……」
西野はにやりと口角を上げると、ダッと本部テントまで走った。そしてぐわしと田中の襟首を掴むと、ずるずると引っ張って行った。
「え、え? ちょ何コレ? 俺?」
『ほほう、どうやら西野さんのお題には田中君が必要のようですね。田中君、頑張ってください』
「あー会長さん」
『おや、どうしました青峰君?』
「パイプ椅子貸してほしーんだけど」
『もちろんいいですよ、どうぞ』
「あざーす」
「しゃーんなろーっっっ!!」
どごんっ。
不意に雄叫びと鈍い音が聞こえた。青峰は藤村からパイプ椅子を受け取ったまま、くるりと振り返った。藤村も頭を動かしてそちらを向く。
するとそこには仁王立ちする西野の足許にぐでんと伸びきった田中が倒れていた。
誰もが唖然とする中、西野は田中をずるずると引きずりながらゴールすると、本部テントに戻って来た。
『た、田中君? いったい何が……』
「んっ」
ずいっと西野が赤と青のカードを差し出した。
『先程のお題ですか? ええと……ブッフォォォォォォォォォォ!!』
「え!? 会長さん!?」
『ヒィッ……こ、これはまた……たな、田中君、災難でし、たねブボォォォォ』
「は? 災難? 何がブフォォォ!」
藤村からカードを受け取った青峰は、書かれたお題を見るなり噴いた。
ひくひくと痙攣する藤村と青峰、白目を向いて気絶している田中。
そのある意味カオスな光景に、西野は満足げに微笑んだ。
因みに、赤いカードには『テンション高い笑い上戸な同級生』と書かれ、青いカードには『キャラの物真似しながら全力ラリアット☆』と書かれていた。
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黄葉氷雨(プロフ) - これ大好きです!!!思わず一気読みしちゃいました!続きが気になります…いつまでも待ってますよー (2016年2月25日 14時) (レス) id: 2846151982 (このIDを非表示/違反報告)
ユミキ - この作品大好きです!!にじむー超カッコイイ!更新は急がなくて大丈夫だと思うので、きちんと完結した作品にしてください!!!お願いします!m(__)m (2016年1月5日 22時) (レス) id: 2cdc7b326e (このIDを非表示/違反報告)
はるち - 凄く面白かったです!!虹村さん男前すぎます!!キセキの気持ちがわかります!!期待してます!! (2015年12月30日 13時) (レス) id: 3cc41fe1af (このIDを非表示/違反報告)
紅葉−KUREHA−(プロフ) - 時計ウサギさん» 時計ウサギ様、コメありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです(*´∀`)更新が落ちていますが気長に待っていただけると幸いです(;^ω^) (2015年12月10日 22時) (レス) id: 5687a48801 (このIDを非表示/違反報告)
時計ウサギ(プロフ) - 最初から一気に読みました♪虹村先輩カッコよすぎです!!続き楽しみにしてます♪ヽ(´▽`)/ (2015年12月10日 21時) (レス) id: 93ddaea698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2015年7月1日 0時