[A3！]お仕事大好き系女子

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あれから一度眠ったものの、すぐに目が覚めてしまった私は今日のぶんの事務仕事を片付けることにした。

カタカタカタ、とパソコンのキーを叩く音が部屋に響く。

いづみちゃんが差し入れてくれた紅茶を一口すすると、
データをファイルに保存し、パソコンを閉じる。

長時間パソコンを触っていたせいか、肩と首が痛い。

時計の針は空を指し、お腹が減る頃だ。
なにやらキッチンからいい香りがするので下へ降りると、
いづみちゃんが楽しそうにカレーを煮込んでいた。

ちょっとだけ脅かしてやろうと思って、後ろから優しく抱きつき、
声を男の人のように低くして囁く。

『やあやあお嬢さん、今日は何カレーですか？』
いづみ「今日はキーマカレーだよAちゃん！」
『…ちょっとくらい驚いてよ』
いづみ「んー！美味しくできてる！ほら、Aちゃんも味見する？」
『するに決まってる』

私はいづみちゃんの作るカレーが世界で一番好きな食べ物だ。
小さい頃からいづみちゃんのカレーが大好きなのである。

いづみ「どう？」
『いいんじゃない？ピリ辛で美味しいよ』

幸「うげ、またカレー…？」

リビングにやって来た可愛らしい男の子が怪訝そうに呟く。

『"また"…？
…いづみちゃん、まさかとは思うけどカレーばっかり作ってるとか言わないよね』
いづみ「…」

まじかよ、まさかのカレーフルコースだったのかよ可哀想に…

『いづみちゃん？カレーが好きなのはいいと思うけど、カレーのいいところはたまに食べると美味しいってとこだと思うな？
…しばらくカレー作るの禁止、私が代わりに作るから』
いづみ「そ、そんな！！」
『栄養とかも片寄るでしょ、カレー風味のものたまに出すから我慢！お返事は？』
いづみ「はい…」

繼「監督、高校生に説教されてるぞ…」

５→←３

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