ずるいのは ページ35
_貴方side
玲於くんはまじで久しぶりすぎてどうしていいかわかんねえ、って頭を搔く。
『ふふ、後でゆっくり話そう?』
「いちゃいちゃは後でやってくださいね〜!」
と小森さんが言う。
そんな小森さんに玲於くんはまじでうるせえと頭を叩く。
彼らを見ていて、少し違和感を抱いた。
あれ?いない??
「あの、数原さんと...なか、つかさん?は...」
数原さんと赤髪の中務さん?がいないことに気がついた。
「今、多分トイレいってて(笑)すみません」
と笑うのは片寄さん。
そんな時、後ろのドアがガチャっと開いた。
「遅なってもうたわ〜」
そう言いながら入ってきた中務さんに続いて数原さんも入ってきて、
私と目が会った瞬間、固まった。
「え、なんでおるん!?」
『あ、えっと...』
「一応、俺らの担当だから」
玲於くんが私の代弁をしてくれた。
数原さんと会うのは玲於くんとお付き合いをしてから、初めてだから変な緊張感に包まれた。
あんな突き放した言い方しちゃった...。
今更になって、後悔する。
「そういえばそうやなあ」
と笑う数原さんは少し元気がなさそうだった。
『じゃあ、早速始めさせてもらうので、お一人ずつ隣のお部屋に来て貰えますか?』
と白濱さんに説明して、誰から行こうかと話し始めた。
GENERATIONSさんの資料ファイルを片手に私も最終確認をしていたら、
「俺からだから、行こ」
そう言ったのは玲於くんだった。
.
『ひさしぶりだね?』
「ほんとだよ、まじ言ってくれたらよかったのに」
『だって突然だったんだもん』
二人きりの空間に少しドキドキする。
こうゆうの久しぶりだな、って思っていたら
玲於くんが目の前にいて、ぎゅっと私を抱きしめた。
「はあ、会うと抑えらんねえからメンバーの前では会いたくなかったのに」
『ん?』
「こうゆうことだよ」
すると玲於くんの顔が近づいてきて、軽くチュッと唇と唇が触れた。
玲於くんは意地悪く笑って、
「あほ」
と笑った。
『もう!始めるよ!!あそこに試着室みたいに作ってもらったから着替えてきて!!』
「ふは、はいはい」
そう言いながら歩いていく彼は少しかっこよく感じてじっと見ていたら、
ぱっと振り返って
「A、すきだよ」
と言って試着室へと入っていった。
『ずるい、』
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加恋(プロフ) - 大樹くん最高すぎて泣きそう (2021年1月1日 15時) (レス) id: 2e418c8a08 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - ちーーさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちーー - 続きめちゃきになります!まってます! (2019年1月14日 0時) (レス) id: c05d53fa4c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - つつ゛ききになります! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 空 | 作成日時:2018年12月6日 23時