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そっと目を開けるとそこには優しく微笑むオスマン先輩の顔があった。
os「大丈夫…ちゃうよなぁ、ごめんな怖い目合わせて…。」
「あ…大丈夫…です。」
os「大丈夫ちゃうやろ。ええねんで、俺には気ぃ使わんくて。」
ほら、と先輩は両手を広げてくれた。
少し戸惑いながらもその胸に飛び込むと優しく抱き留められて、これまた優しく背中をさすってくれるのだ。
次第に枯れたはずの涙がどんどん溢れてくる。
「ごめっ…なさい…!」
os「だいじょうぶやで、ずっと俺は傍におるで…。ここでこうしてたる、沢山泣いてええで。全部受け止めたる。」
優しく一定のリズムで背中をポンポンと叩いてくれながら励ましの言葉をくれる。
os「泣き止んだらお化粧しような、外行くのに泣泣き腫らした顔はAちゃん嫌やろ〜?それ終わったらデートするめう。美味しいケーキのお店見っけてんAちゃんといきたくてなぁ〜、あ。服は大丈夫やで俺、自分のやけど替えのシャツあるし、カーディガンも俺の着たらええし〜。」
先輩は優しい。
こんなにも優しく、励ましてくれる。
女子より女子力のある先輩。
時折見せるかっこいい姿にも、私はまた、堕ちていく。
それはまるで、底のない沼のように。
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os.side
なぁんにも知らん可愛い子。
全部全部俺が仕組んだことやって気づいてへん。
ええんやで、一生気づかんで、そのまま溺れてな。
あぁ、でも気づいた時の絶望する顔も見てみたいなぁ。
気づいたところで、もうAは俺なしじゃ生きていけへんやろうけど。
バカで可愛い彼女の背中を叩きながら顔を恍惚に歪める。
きっと今の俺はひどく気持ち悪い顔をしているのだろう。
この子に見られへんくて良かったぁ…。
まだ、いい先輩で居りたいからな。
あぁ、やり過ぎたあいつらには後で制裁加えとかな。
「好きにしてええ」
とは言うたけど、誰も肌に触ってええなんて言うてへんし。
いやしかし、なんで気づかへんねやろな。
こんな旧校舎に、しかもピンポイントで教室当てれる奴なんか居るわけないやん。
ほんま、あほやなぁ。
そこも含めて全部が愛おしいねんけどな。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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お豆腐ゥ - エミさァァァァン…(泣)え、めっちや面白い好き(( (2020年1月21日 16時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
混ぜわかめ(プロフ) - 秋雨の秋桜さん» ああありがとうございます!!mnちゃんの話は一発目だから凝りたいなぁって考えた結果ああなりました…w (2020年1月16日 19時) (レス) id: 09f3cb8944 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨の秋桜(プロフ) - んえっ…すげぇ…osさんの話見た時びっくりしちゃいました…考えれば考えるほど奥が深くなっていく作品ですね!面白かったです! (2020年1月7日 20時) (レス) id: a2366f890d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:混ぜわかめ | 作成日時:2020年1月7日 2時