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誘いたいけれど。【黄】 ページ24

「____僕はそろそろ寝ようかな。Aは?」

「ぁ、じゃあ 私もそろそろ……」

ふたりでリビングにてくつろぎタイム、それは突然に終わりを告げた。

正直もうちょっと隣にいたかったけれど、仕方ない。もう夜も遅いし、ここは素直に寝るとしよう。

……でも、なにかが足りない。

「……あ、ヤバい。僕シャワー浴びるの忘れてた」

「え、うそ。忘れてたんだ、かわいい」

私がその『なにか』にたどり着く前に、彼は声を上げた。

彼はシャワーを忘れてしまったと言い そそくさと準備をし、お風呂場へ直行したようだ。

先ほどの彼の一言に、驚きと期待が同時に押し寄せてくる。

ひとつは、シャワーを浴びることを忘れてしまうなんて、意外とお茶目で可愛いんだという驚き。

もうひとつは____、

「やっぱり、もっと近くにいたい」

私を、その体温で溶かしてほしい。

そんな期待を胸に、誰もいなくなった部屋で ただ密かに彼を待つのだった。






「____起きてたんだ。先に寝ててもよかったのに」

私が寝ていると思ったのか、彼はまだパジャマのボタンを閉めていない。なんとも目に悪い光景だ。

ちなみに私はベッドに座って本を読んでいる____フリをしていた。

本なんて、今読んでも内容が入ってくるわけもなく、ただただページをめくっていただけ。

「そ、その……るぅとくんと一緒に寝たかった、というか」

「いつも一緒に寝てるじゃん」

そういうことじゃないんだよ!と心の中で喚くが、彼には伝わらない。

歯切れの悪い私の言葉のせいでもあるのだが、もう少し察しが良くてもいいだろうに。

「や、えっと……んん、なんでもない」

こういうのって、女から誘ってもいいものなのだろうか。

その答えはYESなのだろうが、私にはできない。欲求不満的に思われても嫌だし。

だから、濁すしかできなかった。

「そう?なんでも言ってくれればいいのに。僕にできることなら、するよ?」

____本当はわかっているんじゃないのか、というくらい 彼の言葉はこの状況に適していた。

僕にできることというか、彼にしかできないことなのだ。

「……ん、大丈夫。ありが____」

でもやはり言うことはできない。代わりにお礼を言おうとすると、唇になにか柔らかいものが触れた。

理解するまでに約2秒、目は開いたままだった。

眼前にはひどく整った顔。

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虹の根元付近に生息しているアイ(プロフ) - 蝉-セミ-さん» 蝉さんありがとうございます!!私の書く💛さんの良さを分かっていただけて嬉しい限りです😭これからも喜んでいただけるよう更新頑張ります!笑 (2022年10月15日 12時) (レス) id: 98cb88ece4 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - 久しぶりに占ツクにきたら短編集更新されてて嬉しかったです。やはりアイさんの書くちょっと大人っぽくて意地悪な💛くんが好きですw🤣 (2022年10月15日 1時) (レス) @page35 id: 19d8717651 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根元付近に生息しているアイ(プロフ) - わっふるのとっぴんぐさん» 返信遅くなり大変申し訳ありません!そう言っていただけて本当に嬉しいです、モチベーションになります…😭 ありがとうございます! (2022年10月12日 20時) (レス) id: 98cb88ece4 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根元付近に生息しているアイ(プロフ) - みぃなさん» 返信遅くなり大変申し訳ありません!私は後遺症もなく元気です☺️ ご心配ありがとうございます( ; ; ) (2022年10月12日 20時) (レス) id: 98cb88ece4 (このIDを非表示/違反報告)
わっふるのとっぴんぐ(プロフ) - コロナ大丈夫でしたか!?!?もうこの短編集最高すぎて…!!主さんのペースで更新がんばってください!(*´`) (2022年8月10日 17時) (レス) id: b8d201f8af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹の根元付近に生息しているアイ x他1人 | 作成日時:2022年3月29日 22時

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