【NARUTO】月下の紅時雨 (ページ35)

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話し合いページ35

夢主視点

(？…あっ、いない)

拗ねているナルトに現実逃避をしていると、
気づいたときには綱手様の気配はなかった

ﾃﾝ
「じゃあ、あとは若い者同士でってことで、
行くわよ！リー、ナルト！」

(？…あっ、いない)

その声は耳には入っておらず、
気づいたときには３人の気配もなかった

(日向ネジはいる。
とりあえず、何すればいいんだ？話し合い？)

ﾈｼﾞ
「契約についてだが、」

(違う、話し合いじゃない。
綱手様の説得に行かなきゃ…)

彼の言葉を無視し、歩を進め出した

ﾈｼﾞ
「なっ！おい、待て！」

腕を、掴まれる

ゾッとした

捕まったときのことがフラッシュバックする

無理やり押さえつけられた無力感

土の匂い、感触

このあと、縄で縛られて、
契約を結ぶまで手当たり次第痛めつけられて、

こわい

こわい

こわい、、、

ﾈｼﾞ
「おい、大丈夫か？」

不意に、目隠しを外された

見覚えのある、端正な顔立ちをした少年が
瞳に映る

気がつくと、彼に支えられ、座らせられていた

(あれ、この手、知ってる。
あのときも、支えてくれて…)

あのときも、
心配してくれて、
助けてくれた

(あれ、何で私、)

忘れてたんだろう？

『あり、がと』

ﾈｼﾞ
「ああ。それより、契約についてだ」

彼が木の葉の額当てを取る

彼の額には、呪印が刻まれていた

『それは…』

ﾈｼﾞ
「これが、俺の背負う《運命》だ。
日向の特殊な血継限界を狙う他国の者は多い。
その悪用を防ぐために、日向の分家の者は、
死の際にその能力を封印する術をかけられる。
この呪印がその証だ。

この術によって、宗家と分家は明確に区別され、分家は宗家に逆らうことができないようになっている」

(私たちと、同じ？)

非常に酷似している

月夜見の契約も、呪印が刻まれ、
それによって主に逆らうことができない

違う点は、その相手が身内であるか、
他人であるかということ。

そして、日向が一族として繁栄していることだ

月夜見の一族が今尚現存しているのは、
望まない出産で子孫が増えているからであり、
一族自体はその存在さえ認知されていない

各地に散らばった血縁者で
結託することは難しく、
力の悪用を防ぐことはできなかった

そうでなければ、日向と同じ運命を辿っていたかもしれない

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(作者)
予定ではギャグ回でした
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