検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:27,271 hit

月夜見3 ページ26

ネジ視点

そこまで話し、
リサは一度息をつく
みんなが絶句して彼女を見ていた


彼女は、首に巻かれた包帯を解きにかかった


徐々に彼女の上半身が露になる


全員がその姿に釘付けになっていた


彼女の体には古い切り傷や火傷のあとが
大量にあった


中でも目を引いたのは、胸元から腹にかけての
大きな手術痕のようなものだ


『…拷問の痕だ。
月夜見は血とチャクラがあれば、
大抵の傷は回復する。
骨や筋肉のは無理だけどね。
それをいいことに、随分酷いことをされたよ。
致命傷を塞ぐので精一杯だった』


首にもいくつも切り傷がある
幾度となく生死をさまよったのだろう


『男の元を逃げ出してから
木の葉に拾われるまでにも、何度かバレてね。
契約は異性としか結べないから、
拷問に格好つけてそういうことも、ね』

テン
「酷い…」


『これでも私はマシな方なんだ。
大抵は拷問や命令に堪えられずに、
若しくはそれを悲観して自らって人も多い。
20歳まで生きれれば長生きだ。』


リー
「20歳、ですか…」


『月夜見は本来化け物の血が流れてるから、
長命なんだけどね。全く、皮肉なもんだよ』


おどけた口調に、どこか痛々しさを感じる


『月夜見に生まれた以上、
そういう運命からは逃れられないんだ。』





その言葉を聴きながら、
中忍試験のときのことを思い出していた


彼女とちょっとしたもめ事を起こしたのだ


《運命》

その言葉に彼女が酷く反応して。


《その運命は、君や他人の命を
徒に奪うものじゃないだろ?》

《まだ、取り返しがつく》

《そんなズルいこと、言わないでくれよ》

と、そんなことを言って。


あのときは意味がわからなかったが、
今ならあの言葉の意味も全てわかる



(こいつも、俺と同じか…)


俺は、自身の出生の関係から、
運命は変えられないと悲観していた。

うずまきナルトと出会うまでは。


しかし、こいつの場合、
その運命を受け入れているようにみえる


いや、そう見せているだけだ。


こいつは、闇から抜け出す術を、
それがあることを教えてくれる人すら
身近に居なかった

身近に置けなかった


だから、自分を納得させるしかなかったのだ


なら、、、






ネジ
「リサ」


急に名前を呼ばれ、
驚いたようにリサがこちらを振り向く


ネジ
「俺と、









血の契約を結べ」

夜→←月夜見2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
設定タグ:ナルト , 日向ネジ , オリジナルストーリー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:じょうろ | 作成日時:2020年1月23日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。