もう一度 ページ24
ﾈｼﾞ
「とりあえず、こいつは木の葉に持ち帰るか」
男を縄で縛り上げ、
木の葉に救援要請を依頼する
ﾃﾝ
「全く、任務の前に一気に疲れちゃった。
こうなったら、全部話してもらうからね」
と、テンテンが咎めるように指さす
『だから、これ以上は関係ないよ。
また巻き込まれたくないなら…』
ﾈｼﾞ
「また巻き込まれたときのために
情報は必要だ」
そうネジが言うと黙りこむ
そこに、ガイが割り込む
ｶﾞｲ
「まあ、そう熱くなるな。
まずは任務をこなすことが最優先だ」
ﾘｰ
「そうですね、ガイ先生。」
そのことには、他の二人も異論はないだろう
ｶﾞｲ
「よし、大分時間を食ったからな。
目的地まで半日で行くぞ！」
ﾘｰ
「そうと決まれば、早速出発ですね！」
ﾃﾝ
「ええ〜！もう行くの！？」
ﾈｼﾞ
「諦めろ、テンテン」
賑やかに歩を進め出す一行
リサは、その声を聴きながら
先程のことを考えていた
『仲間、か』
かつて、自分のせいで失ったもの
自分には得られるはずの無かったもの
それが、もう一度手の届く位置にある
《また巻き込まれたときのために
情報は必要だ》
また、巻き込まれてくれるのだろうか
随分と身勝手な願いだ
《傷つけたくない》
《また失うのは怖い》
なのに、《巻き込まれてほしい》なんて
《俺の教え子は、簡単には殺させないさ》
信じたいのだろうか？
信じて、いいのだろうか？
もし、許されるのなら、もう一度…
ﾃﾝ
「何してるのー！置いてくわよー！」
知らず、足が止まっていたようだ
遠くで呼ぶ声が聴こえる
その声が、どうしようもなく心地よかった
『今、行くよ』
そう言い、彼らを追いかけながら
全て話すことを決めた…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(作者)
主人公の謎編はもうちょっと続きます
どうかお付き合いくださいませ
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作者名：じょうろ | 作成日時：2020年1月23日 21時
