喧嘩 ページ7
第十試合は
リサVSチームメイトBの試合だった
Bは、剣の名門の生まれで二刀流の使い手だ
一見不利に思われるこの試合も、
簡単に勝負が着いた
リサが剣の一本を蹴りあげ、
それを拾うと、流れるような剣さばきで
Bを圧倒したのだ
ナルト
「あいつ、剣もできるのか!」
目が見えないというハンデを抱えても
難なく戦う彼女に、
みんながさらに好奇の目を向けた
ナルト
「お前、目見えねぇんだろ?
なんであんなに強ぇんだ?」
リー
「剣さばきも見事でした。
一体、どうやって?」
上がってきた彼女に、ナルトとリーが尋ねる
『…私が強いんじゃない。
彼らが、弱かっただけだ』
予想外の返答に、ナルトとリーは戸惑った
それ以上訊くことを憚られるほどに
『…なんてね。
努力したら、なんだって出来るようになるよ』
リー
「そうですよね!
僕も、今に努力で天才を打ち負かして…」
ネジ
「くだらんな」
慌てて合わせたリーの言葉は、
ネジによって遮られた
ネジ
「努力で天才に勝つことなど不可能だ。
それは、運命で決まっていることだ。
…何度も言わせるな」
『…さっきからさぁ』
ネジを振り向いた彼女が、
僅か怒りを孕んだ声で告げる
『宗家だ分家だとか、運命がどうとか。
聴いててイライラするんよ。』
ネジ
「なんだと?」
『君がどんな運命を背負ってるのかは
知らないけど、その運命は君や他人の命を
徒に奪うものじゃないだろ?
まだ、取り返しがつく』
それは、怒りというよりは、
諭すようで、どこか悲しい声だった
『…私とは違うんだ。
そんなズルいこと、言わないでくれよ』
それだけ言うと、言い返す間もなく
その場を後にした…
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(作者)
戦闘シーンを書きたかっただけです
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作者名:じょうろ | 作成日時:2020年1月23日 21時