信じて ページ11
部屋を引きずり出された彼女は、
ガイに怒りの矛先を向ける
『お前だって知ってるだろ!?
何で何も言わない!
そんなに仲間を殺したいのか!』
彼がこちらを振り向く
ガイ
「俺の教え子たちは、
そう簡単には殺させないさ。」
それに、と後を追って出てきた3人に目を向ける
ガイ
「あいつらは、そう簡単に死ぬような奴らでもないしな」
そんな彼をバカにするように言う
『人間はどうしようもなく、弱く脆い。
それも、自分たちが思っているよりもずっと。
なのに何故そんなことが言える?』
ガイ
「俺が、あいつらを信じてるからだ」
何の疑いもない、真っ直ぐな言葉だった
その言葉に、彼女は戸惑いの色を見せた
『…信じて救われるのなら、
私だってとっくにそうしてる』
それだけ言うと、そばの窓から飛び出し、
その場を後にしたのだった
ーーーーーー
ネジ
「さっきの話で、いくつか気になることがあったな。あいつは、一体何をしたんだ」
ネジが、ガイに尋ねる
ガイは、ゆっくりと答えた
ガイ
「あいつは、
任務で3度、仲間を失っているんだ」
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作者名:じょうろ | 作成日時:2020年1月23日 21時