37話 ページ41
黄瀬side
屋上に着いて俺はいつも通り一番高いところに上る。
けど、彼女は屋上に来るのがはじめてなのかキョロキョロと周りを見渡している。
俺が上から呼ぶと、俺のところに来て景色を見る。
屋上なんて遊ぶためだけに来ていたからまともに景色を見たことはなかった。
チラッと彼女の顔を見ると少し寂しそうな顔をしていた。
「そんなずっと立ってないで座ったらどうっすか？」
俺は自分の隣をポンポンと叩く。
彼女は戸惑うことなく俺の隣に座る。
「柊さんは部活入ってるんすか？」
まぁ入ってないからこの前部活に来てたんだろうけど。
『部活ですか？入ってないですよ』
彼女は言う。
『一緒にいて楽しいですね。
人気者の理由が分かります』
隣からそう聞こえた。
「え？」
俺が聞くと彼女も同じように「え？」と返してきた。
俺の顔がみるみる赤くなるのを感じた。
「え、あ、いや、大丈夫っす！それよりさっき…」
『？あ、声に出てた感じですか？』
「はいっす」
何故か敬語になってしまう。
『すいません。気を付けます』
ん？あれ、そうじゃなくてっすね…
「そうじゃなくて！その…」
『はい』
彼女は俺の顔を覗いてくる。
「その、嬉しかったっす！」
そう言ったあとまた顔が赤くなるのを感じて体育座りで顔を隠す。
ドクンドクンと心臓が動く。
なんなんすか、これ。
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Ai - 床林檎@超高校級の???さん» 感想ありがとうございます！！本当に嬉しいです！注意まで…！本当に本当にありがとうございます！初めてお話しを作って、初めてのコメントなので嬉しいです！長文ごめんなさい！ (2016年8月21日 22時) (
レス) id: f7794d9ad5 (このIDを非表示/違反報告)
床林檎@超高校級の???(プロフ) - とても素敵な作品ですね！ただ8話に誤字がありましたよ！『紙』が『髪』になってました！ (2016年8月21日 22時) (レス) id: 3b367a7438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ai | 作成日時：2016年5月11日 23時
