35話 ページ39
黄瀬side
「きゃー！！キセリョー！！」
「かっこいいー！！」
ただ俺は飲み物を買いに来ただけなんすけど…
気づけば周りにたくさんの女子がいる。
話したことない女子やストーカーみたいな女子まで。
結局、女子は「外見より中身」とか言うけどそれは口だけなんすね。
かっこよければ人気者。
かっこよければ中身はどうだっていい。
俺のこと中身まで見てくれる人はいないんすかね。
ハァとため息をつくと遠くに柊さんを見つけた。
この場から逃げ出したいと思っていた俺は柊さんに'元から約束していた'という嘘を吐き声をかける。
しかし、彼女は俺がこの場から逃げ出したいのを察してないのか、不思議そうに聞いてくる。
あぁもうめんどくさいっす！
俺は彼女の腕をつかんで空き教室に向かう。
彼女は戸惑っているのか、「あの…」と声をかけてくる。
ガラッ
空き教室に入っていて身を隠す。
そのあと彼女と話したが彼女は俺のことを知らなかった。
俺がモデルをやっているなんてこの中学校じゃ有名なのに。
すると彼女は口を開く。
「でも黄瀬君は確かにモデルって感じがしますね。すごい魅力的です」
急に褒めてくるから。
俺のことを中身も少し見てくれたような気がしたから。
俺は嬉しかった。
自分でも顔が赤くなっているのを感じて急いで手で顔を隠す。
けど、彼女は俺が照れてることに気づいていないのか「何してるんですか？」と声をかけてくる。
もう少しだけ一緒にいたい。
そう思ったのは久しぶりなので自分でも驚いた。
キーンーコーンーカーンーコーン
『「あ…」』
授業のチャイムがなってしまった。
好都合。
「…このままサボろうっす！」
『え？』
俺は彼女の腕を引いた。
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Ai - 床林檎@超高校級の???さん» 感想ありがとうございます！！本当に嬉しいです！注意まで…！本当に本当にありがとうございます！初めてお話しを作って、初めてのコメントなので嬉しいです！長文ごめんなさい！ (2016年8月21日 22時) (
レス) id: f7794d9ad5 (このIDを非表示/違反報告)
床林檎@超高校級の???(プロフ) - とても素敵な作品ですね！ただ8話に誤字がありましたよ！『紙』が『髪』になってました！ (2016年8月21日 22時) (レス) id: 3b367a7438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ai | 作成日時：2016年5月11日 23時
