【銀魂】花時の青い夢【合同企画】 (ページ32)

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パンケーキ屋さんを出たあと、神威とゲームセンターに入ってプリクラを撮った。どれも全て無表情だ。なんだか自分だけ楽しんでるようで悲しかった。神威の様子をちらりと伺うと、彼とばっちり目が合ってしまいすぐに逸らしてしまった。

「あっ、可愛いこのうさぎ！」

「そう？」

「ほら見てよこのうさぎの瞳！」

クレーンゲームの中にあるうさぎのぬいぐるみを指差しては神威に話しかける。うさぎの瞳が神威と一緒の青で、布地はピンク色。見た目が神威っぽくて。お財布から100円玉を出してはクレーンゲームのコイン入れ口に入れた。

ぬいぐるみをうまい具合に掴んだクレーンが落とし口に向かって行く。だけど、途中でそれは落ちてしまって結局取れなかった。「あぁ…」と小さくぼやいていると、神威は「下手くそ。退いて」と割って入ってきた。

「わ、すごい！」

「Aが下手なだけ」

見事に取ったぬいぐるみを数秒見つめた神威は私に無言で差し出した。「え？」と戸惑っていると「欲しかったんでしょ」と貰うように促した。ありがとうと受け取って胸に抱きしめる。

「トイレ行って来る」

「あ、うん。ここにいるね」

「うん」

トイレのほうに行った神威を見つめたあと、他のクレーンゲームを見て回って何度か何か取れないかと遊んでいた。

数分で戻ってきた神威の手には飲み物があった。キョトンとしていると「飲む？」と言われる。か、間接キスだと顔がどんどん熱くなっている。「だ、大丈夫」と手を左右に振ってお礼を言うと神威は「そっ」と一気に飲んだ。

「あのね、もう一つ行きたいところあるんだけど、まだ時間大丈夫？」

「うん、いいよ」

「ありがとう」

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