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82 ギャンブラー、元軍人、三兄弟、そして ページ5

帝統side

「クソッ!!! どこいきやがったあいつ……!!!」

Aが倒れて、空却のやつがいなくなって、俺は一体どのくらいこのさっみい街を走っているのだろう。
雪が積もっていないのが幸いだ。

「ッチ、クソが!! ……あ? あれは……」
「む? 有栖川。シンジュクで会うとはな。そんなに慌ててどうしたのだ。腹が減っているのか」

そこに居たのは、理鶯さんだった。

「腹!!! ……は、空いてる、けど……それどころじゃ……」
「何かあったのか? 小官が話を聞こう」





ーー

三郎side


「おーいさぶろー、なんかスマホ鳴ってるぞ」
「うるさいな聞こえてるよ。……は?」
「おいっ!! はってなんだよはって!!!」
「そっちはお前に言ったんじゃないんだよ!!!」
「っるっせー!! 兄弟仲良くしろっていつも言ってんだろ!!!」

いち兄にいつものように怒られてしまった。
だが、今は、それを後悔している余裕も、反省している時間もなかった。

「すみませんいち兄、今すぐ、シンジュク中央病院へ向かいましょう」
「……どういうことだ」

なにかを感じ取ったときにいち兄がよくする、鋭い目。

「Aさんが倒れて……そして、波羅夷空却が、どこかへ行ってしまったようなんです」

いつもはかっこよくて好きなその目も、今は気にしていられなかった。





ーー

?side


ここに初めて足を踏み入れたのはいつだったか。

アイツとのこの家での一番の思い出はなんだったか。

ここで、独りで過ごして、いつからか二人になって、気付いたら三人、四人、と増えていて。


一郎はいつからアイツが好きだった?

合歓はいつから男を憎んでた?

拙僧はいつから、Aがすきだった?




「……来たって、同じ家が有る筈も、思い出す筈もなかったのにな」



目の前にあるのは、見覚えのない一軒家だけだった。




全て、雪で解けて



「消えちまったら、楽なんかな」

20/02/14 乱数「今日は☆」「乱数さんバースデー、そしてバレンタイン!」乱数「チョコが甘いなんてダメだ決めつけちゃ☆」「まあ苦いチョコもあるよね」→←81 獄「つーかシブヤのギャンブラーいなくねぇか?」寂雷「探しにいってます、彼を」



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設定タグ:ヒプノシスマイク , 波羅夷空却 , 有栖川帝統   
作品ジャンル:恋愛
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鮭ぇ - 最初読んでる時はこんな話だと思わなかったんだが、、。くっっそいい話じゃねえーか、、。完結おめです…ガチ泣きしました!いち。から読みますね!もっかい! (2020年12月13日 13時) (レス) id: b29402340d (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - 無事、完結おめでとうございます。何気に初コメかも知れません!お話とても面白かったです…!死ネタは少し、地雷な部分もあったのですが、最後まで面白く見させてもらいました…お疲れ様でした! (2020年3月14日 15時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
Mad Sick* - いち。から見てます!コメ2〜3回目?名前変えたりよくするのでアレですけど。 (2020年2月29日 4時) (レス) id: e54c8d8ca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月14日 21時

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