検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:18,737 hit

20滴 鉄心 ページ22

「……A、か……? Aだな!? 久しぶりじゃないか!!! 桐皇だったのか!?」
「あーうるさい……足もまだ完治してないんでしょ、こんなに早く戻ってるなんてさ」

抱きついてきた巨人を避けてそう言えば、誠凛の奴らが息を飲んだ。

「A……まだあんま話すなよ……」
「なんだ、言ってないの?」
「そっちこそ。誠凛一緒に受けたのになんで桐皇行ったんだ? 言ってくれよ」
「ヤダよ、アンタと同じ学校とか」
「ひどいな……オレだって泣くときは泣くぞ?」
「アンタの泣くとこは是非見てみたいね」
「相変わらず性格悪いな……あいつそっくりだ」

鉄平の方からあいつ、真の話題が出るとは思わなかった。

鉄平は、俺が去年の誠凛と霧崎第一の試合を看ていたことを知らない。

そして鉄平以外の誠凛のやつらは、誰も俺が真と同じ中学と言うことを知らない。


そう、思っていた。


「木吉先輩、その人を知っているんですか?」

尋ねたのは影の薄い1年、あのテツくんだった。

「ああ! 友達だな!」
「違うから」
「あれだろ? つんでれっていうやつだろ?」
「どこで覚えたそんなの」
「リコが教えてくれた」
「あのカントクさんか」

ツンデレなんて単語知らなそうな真面目っぽいカントクなのに……。

「黒子もAを知ってるのか? 知り合いか?」
「いや、俺は別に……」
「ボクも直接面識があるわけではないんですが」

黒子テツヤ。

あのさつきが読めない選手。
青峰が認めている選手。


「赤司君が、やけに注目していたので」


俺も読めない、何仕出かすかわからない奴。



「「……は?」」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←19滴 休日もバスケするバスケ馬鹿たち



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2015年1月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。