p1. 赤司征十郎という男は ページ1
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俺は洛山高校バスケットボール部に所属している。
現在3年である俺は今までずっと3軍だったのだが、新年度――つまり1年が入学してきたその年、1軍へと昇格したのだ。
その昇格が通常より少し特殊な方法で、まあ…なんというか、本当はバスケ部なんて辞めてやるつもりだったんだが、今年度入学してきたとある新1年が俺を1軍へと誘った(と言うよりは半ば強引にだが)ので、せっかくだからと乗った。
新1年に何の権限があって、と最初は思った。が、後々聞いてみればソイツはかのキセキの世代の一人で、しかもなんとその曲者揃いの天才共を束ねていた長――天下の帝光中バスケ部の主将様とのことだった。
道理で妙に偉そうだったわけだ。勝利は基礎代謝だとのたまうだけはあって、実力もそれに伴った功績も兼ね、尚且つ組織を統括するカリスマ性も持ち合わせている。おまけに顔も頭も良い。で、しかも生徒会長ときた。いったいお前はどこの2次元の住人だと内心うんざりしたものだ。
そんな完璧超人であるその後輩――赤司征十郎という男は、およそ高校生には見えない程大人びていて、というか、バスケの実力においてはやや人間離れしている。何せアイツは身長が170程度しかないクセに3mはあるゴールリングにダンクを決めるなんて芸当までできるのだ。『天帝の眼』とかいう厨二臭さは否めないがチートな能力も持っているので、いよいよ俺は赤司が人外にしか見えなくなっていた。少し前まではな。
…で、まあここからが本題なんだが、その何でもこなせるほぼ人外の天才様にも、人間らしくなる瞬間というものがある。
その時の赤司は、…何と言うか、限りなく馬鹿でガキだ。
馬鹿な事を言って、怒らせて、余計に嫌われて、で、落ち込む。
それを目撃するたび、ああアイツはアホなんだな。アホ司なんだなと楽しむのが最近のマイブームに成りつつあるのが否めない。
取り敢えず俺はムカツク完璧超人様の無様な姿を永久保存するべく、この日記を書き始めたというわけだ。
まあ一種のストレス発散だな。実力があるのは認めるが、仮にも年長者にあの態度は如何なものかと思う。敬語使えよ。
とまあそういうわけでこれから何かヤツに面白い進展があれば書き綴っていくつもりだが――そういえば、赤司乱心の原因を書いていなかったな。
アイツはどうやら同じ部活のマネージャーに恋をしてしまっているようで。
しかもお相手に嫌われているらしい。
これがヤツの奇行の原因だ。
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かばん - 番外編の『ナニは入ってません』でクソワロタンバリンシャンシャンw (2019年7月1日 18時) (
レス) id: bbcce8e0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ししざ(プロフ) - 更新プリーズ (2019年6月4日 19時) (レス) id: f750d8e997 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - めっちゃ面白いです！笑いが止まりません！続き楽しみにしてます！ (2019年3月22日 21時) (レス) id: a6be0e3a0d (このIDを非表示/違反報告)
松村ﾕﾉ(プロフ) - 赤司のキャラ崩壊っていつ見ても笑い疲れる() (2018年5月6日 15時) (レス) id: 645b0b4b0b (このIDを非表示/違反報告)
れもん - チート赤司様があわててるとこがギャップでかわああですね (2018年4月2日 17時) (レス) id: 4b5f57253f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縁樹
| 作成日時：2014年12月5日 19時
