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中原「着いたぜ」


『ありがとうございます中也さん』


中原「Aは太宰の所行くんだろ?場所は分かるか?」


『はい。』


中原「そうか、じゃ仕事頑張れよ」


『はい。』


中也さんはもう行ってしまった


私も向かわなければ…












ウィーン…


トコトコトコ


一人で、廊下を歩く。


周りにはポートマフィアの構成員が話していたり、慌ただしく働いている。


皆黒いスーツにサングラスだ


それに対して私は黒のワンピースだ。


新入りなのに皆と違っても良いのだろうかと思おつつも、太宰さんから支給されたものだ、これで良いのだろう。


トコトコトコ


長い廊下を歩いている


〈ねぇアンタ?〉
 

ガシッ


肩を掴まれる


『はい…』


後ろを振り向く


後ろには女性構成員が5名ほど立っていた


『……ご要件は何でしょうか?』


その中のリーダー各が話し出す


〈何?アンタ分かってないの?新入りの分際で中原さんに車でここまで送ってもらってさ…〉


〈しかも呼び方も中也さん?だって?巫山戯んなよ〉


〈新入りは新入りらしく存在消して下僕のように働いておけば良いんだよ!!〉


ドンッ!


『いっ…』


蹴り飛ばされて受け身も取れず派手な音を鳴らして壁に衝突した。


『…ですが中也さんがそう呼べと…』


グッ!


『っ!』


『はなし…て…』


襟元を掴まれ立たされる


〈何?あたし達に向って言いごたえするの?どの立場が言ってだよ!〉


ガンッ


掴まれていた襟元を勢いよく離され私は地面に頭をぶつけた


『はぁ…はぁ…』


女が私に近寄ってくる


ガンッ…ドンッ…ドカッ


『うっ…あっ…痛…』


〈アンタこの職場を理解してないようだからあたし達が教えてあげる。〉


〈今日の仕事が終わったら、7番倉庫に来い。あたし達を待たせないでよね〉


〈返事は!!〉


『はい。』


コツコツコツコツ


女達は歩いていった


私が蹴られても他の構成員は見向きもしない


助けもしない


寧ろ私のことを嘲笑う。
 

周りの視線が怖い


早くこの場を立ち去ろう。


そう思い立ってみる。


『っ!!!!!』


激痛が走る


それでも向かわなくては行けない。


仕事をせねば…


コツコツコッ……





コンコンコン…


『太宰さん、Aです。入っても宜しいでしょうか?』


「あぁ…良いよ」


『失礼します。』

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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