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ザァーザァーザァー…


コツ…

コツ…

コツ…

コツ…

コツ…


…………





??「…女?」


??「おい。起きろ」


ユサユサ


『………?』


ぼやける視界に人が映った


『!!?ひぁ!!』


??「うぉ!…てかそんなに驚くなよ…」


??「ところで手前、何故こんなところで寝てやがる?危ねェぜ?」


『。。。ご心配ありがとうございます。所で…貴方は一体?』


??「あぁ忘れてた。名前も知らねぇ奴に自分の話なんぞできないな。」



??「俺の名は中原中也だ。手前は?」



『私の名前は芥川Aです。』


何故今苗字を言うことに抵抗があったのか。


それは恐らく私に芥川という苗字を名乗る資格が無いからだと思う。


中原「芥川!!!!!?」


中原「A手前、太宰から家もらったろ!?」


中原「なんで、この雨の中でしかも路地裏で凍死しそうなくらいの極寒の中寝てたんだ!?」



『私はもう芥川ではありません。そのようなこと名乗る資格もありませんですから家に居る資格もありません。』



中原「何言ってやがる。手前は芥川の奴の妹なんだろ?なら芥川でいいじゃねぇかよ。資格とか気にすんな!あるに決まってんだろ?」



『ありませんよ。』



中原「はぁ、まぁ良い。手前どうせ家には帰らねぇんだろ?こんなところで寝ちまったら危ねェし、凍死しちまうから俺んちこい。」


『いえ、私は此処で…』


「あぁ?手前みたいな子供が何言ってやがる。行くぞ」


『わ!!』


私は中原さんに担がれた


そしてそのまま車に乗せられた。


__________________________________

ガチャ


中原「さぁー入れー」


『…失礼します』


中原「手前ずぶ濡れだかんな、先風呂入れや」


中原「服はデケェかもしれねぇが俺の服貸してやる」


ポン


タオルと服を渡される



『………』



中原「どうした?」



『お風呂の入り方知らない…』



中原「はァァァァァァ?!!!」



中原「それ本気かよ?」



『…はい。申し訳御座いません』


中原「まぁ生い立ち考えると仕方がねぇか。A歳はいくつだ?」


『9です。』
 

中原「…ギリセーフか?…」


中原「はァ…一緒に入るぞ嫌なら断われ。手前も年頃だからな」


『私は構わない。けど中原さんは良いの?』


『彼女さん悲しむ。それに私は穢い』


中原「彼女なんていねぇよ!それに手前は穢くない。行くぞ風呂。」

………

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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