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ページ24

中原「本当に一緒に入るのか?お前は女だぜ?」


『中原さんは何もしません』


中原「もう少し危機感を持てっつーの……他の男にはこういうこと言うなよ」


『はい。』


中原「服は脱げるよな…」


『はい。』


中原「俺は外に出ておくから服脱げ…んで洗濯機に入れとけ」


『はい。』


………


『中原さん。終わりました』


中原「おう。入るぜ?」


ガラガラ…


中原「…!!はぁーーー?!お前タオル巻けよ!」


『タオル?』


中原「はぁ、もういい。風呂場いってまってろ」


『はい…』


ガラガラ


ピト。


冷たい?


(ったく…俺も男だぜ?もう少しぐらい警戒しろよ)


(無知識にも程があるぜ?芥川の奴もう少し教えてやれよ…)


バサッ


バサッ


中原「はぁ…俺も入るか」


ガラガラ


中に入ると鏡を見て泣いているAがいた


中原「はっ?ちょっ!おま!どうしたんだよ!?」


『ふっ……ぐすっ』


俺は改めてAを見た


俺は驚いた。


だって…


Aの体は傷だらけだったから。


背中には切り傷や火傷の痕でびっしり


腕も太腿も、二の腕もお腹の方も


全て傷だらけだった。


今まで服で見えなかったが年齢からは考えられない傷の量だった


中原「傷のことは気にするなよ。Aが今まで頑張って来た証だろ?」


中原「ほらこっち向いてみろよ。俺にも傷は沢山ある。」



『ですが中原さん、私の傷は中原さんみたいに綺麗じゃありません。』


中原「俺はカッコいいと思うぜ?安心しろ」


ぎゅとAを抱きしめた


中原「泣きたきゃ泣け。今だけ俺貸してやるから
よ。あと中原さんは方苦しい中也って呼べよ」


『!?』


『あ…ふっ…あぁ…ふっ…』


俺の腕の中で泣くAの頭を撫でてやった。


中原「此れからは俺を頼れ。もうAは一人じゃねぇカラな」


『ぐすっ…ありがとうございます中也さん!』


そう微笑んだAはとても美しかった

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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