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「…銀自分の部屋を決めるか」


銀「分かった。A?どこの部屋が良い?」


『一番手前の部屋…』


「承知した。銀はどこが良い?」


銀「私は一番奥にしようかしら」


「では僕は真ん中だな」


「部屋も決まった。各自休め。」


カチャッ


自分の部屋に入ってみる


そこにあったのはシンプルなベッドと


棚。そして鏡だった。


『これだけあれば十分か。』


ボフッ


ベッドに倒れ込み深呼吸してみる


気付いた頃には夢の中だった。


_________________________________


「A!何故貴様はこの様なこともできぬ!」


『お兄さん…』


「貴様はいつまで己の齢に甘えている?」


『お兄さん…』


「何故あの時あの男を殺さなかった!!」


『お兄さん!』


「死にたいとでも言うのか?」


私の声は聴こえてくるいないの?


「いつまで僕と銀の食を奪って食べるつもりだ!」


『ッ!御m「貴様が居ても仕事が増えるだけ食が減るだけだ!」』


『うっ…ふ…っ…ぁ…』


「Aが此処に来てから僕はどれだけ苦労したことか…何処かへ行ってくれ」
 

やめて



「帰って来ないでくれ。銀と二人だった時の方が幸せだった。」


やめて


「貴様は厄災だ…」


『あぁ…』


溢れる涙は止まることを知らない。


滝のように流れ出る


ぼやける視界の中


私に向けてお兄さんの羅生門が向って来るのが見えた




そして…












『ガハッ』


私の心臓をつらゆいた


___________________________________


『はっ!はぁ…はぁ…はぁ』


『夢…?』


夢なら…


夢なら


『良いのに…』


コンコンコン


『!?』


銀「ご飯できたよ。おいで」


『はい。』


ガチャ


リビングに向かう


そこにはご飯を食べている兄がいた


私は尾根の横に座る


「銀うまい飯だな」


銀「ふふっ良かった」


「銀明日から訓練をすると太宰さんが言っていたが無理はするなよ」


銀「分かってますよ。兄さんの方こそ無理をしないでくださいね」


「あぁ」


また。まただ何時も会話に入れてくれない。


いつもお兄さんとお姉さんだけ。


さっきの夢は恐らくお兄さんが本当に思っていることなのだろう。


そう思えてきて苦しくなる


銀「A?お箸が進んで無いけど、体調悪い?中々話さないし…」



ドンッ!


机を叩く音が響いた

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夢幻泡影(プロフ) - コメントありがとうございます!かなり切ない話ですよね笑…感情移入?してくださり、嬉しい限りです! (2023年3月13日 23時) (レス) id: fd232344cc (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - 初コメ失礼します!!切なすぎて涙がほお伝って入ってたそれも無意識に (2023年2月23日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ありがとうございます! (2022年12月28日 11時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 読んでると切ないけど面白いですから (2022年12月27日 22時) (レス) @page37 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻泡影(プロフ) - ご報告ありがとうございます。私が気付けた箇所を一話から修正しました。この度は芥川の妹は。。を読んでくださりありがとうございます! (2022年12月27日 12時) (レス) id: c83ee7760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻泡影(むーにー) | 作成日時:2022年12月4日 21時

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