第二十九話 「ミミック」 ページ32
＿＿あの後無事に任務を終えた私達は、敵幹部を連れてポートマフィア本部へと戻って行った。
『お疲れ様でした』「おう、お疲れ様」
そう、別れを告げる。
私は太宰さんの執務室へと向かう。
『失礼します…』
声が響いた
その後に続いて声は聞こえない
顔を上げる
誰も居ない
空がゆったりとした執務室で資料をまとめ、窓の外を見てみる。
『綺麗な空だなぁ、』
そう呟いていると、ある資料が目に付いた。
＿ミミック
奥歯の奥に毒薬を仕込んでいる。
情報は未だ不充分である。
先日の武器庫襲撃事件もこの組織による、攻撃である。
相当の遣り手と見られ、皆黒いフードを深く被っている。
また、上記画像の銃をエンブレムとしている。
『また面倒な敵組織が現れたのか…、前の武器庫襲撃もこの組織…、珍しい。ポートマフィアにこれ程正面からぶつかって来るだなんて、莫迦な連中も居るもんだなぁ、』
そんな事を口走りながらも、私は次々に資料を捲る。
ガチャリ
扉が押され、人が入ってくる。
「…」
その人は、何も云わず、ずんずんと部屋の奥へと足を進める。
『…お疲れ様です。』
「嗚呼、君か……」
＿＿＿＿＿太宰さんである。
『……どうかしました？、』
太宰さんの様子が可笑しかった。
唯でさえ冷ややかで凍えてしまいそうな程に冷たい。先の見えない其の焦茶の眼が、真っ黒に見える程に霞み、光を失っていた。
「少しね、…。A君は、坂口安吾という男を知っているかい？」
『……諜報員の方でしたっけ？』
「…、そうだ。そして彼が今行方不明なのだよ」
衝撃の事実であった。
『人を心配する能が太宰さんにもあったのですね』
「……相変わらずだねぇ、まあ、安吾とは友達だからね。少しは心配もするものさ」
友達、その言葉が引っ掛かる。
友達という存在価値を付けて、そばに居ていい理由を、作りたいだけなのでは。
太宰さんが�猴�達�瓩函�云うなれば、そんなふうな受け取り方さえ出来てしまうからだ。
何て皮肉な男なのだろうか。
『何とも思ってなさそうですね』
「…はは、図星かもね」
『……どういう事ですか？』
「安吾は裏切った可能性がある。つまり、間諜だ。だから、安吾の口から其の言葉を聞くまでは安心できない」
私が一言口に出せば、何処か黒い。そんな笑みを浮かべて太宰さんが、そう答えた。
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A(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )さん» こちらこそ、素敵なイベントに参加させて頂きありがとうございます！！りりり様に言われては、更新頑張るしか無いですね……頑張ります！ (2023年4月10日 15時) (
レス) id: f26a97b124 (このIDを非表示/違反報告)
りりり ( ´・ω・)(・ω・` )(プロフ) - Aさん、イベントご参加ありがとうございました〜！！ 双黒以外にも姐さんや首領との絡みが見れて文スト民として嬉しい限りでした…！これからの中也と太宰との任務も気になる…！！ これからも更新頑張ってください！！ (2023年4月9日 23時) (レス) @page15 id: d3e59adc40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A | 作成日時：2023年3月29日 6時
