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諦めかけた時、インターフォンが鳴った。



こんな忙しい時になんだと、使用人に

『お引き取り願って』

と言おうとしたが、そういえば使用人は今、下の階のお母様たちの部屋に行っているんだったと思い出し断念した。







仕方なくドアの覗き窓から覗いてみる。









『____あら、焦凍』









半分は白く輝く髪、もう半分はルビーのように赤く美しい髪。

片方ずつ色が違う目は、情熱と冷酷という感情が混ざっている。



そして何より顔面偏差値が異常に高い彼は、A・リリア・クローネの幼馴染、轟焦凍だ。







殺してやろうと思ったが、幼馴染ならば仕方がない。

ドアに何錠もかけている鍵を外し、ドアを開けた。









『何か用があって?焦凍』



「…いや。何も」









首を傾げ聞くも、返ってきたのは間抜けな返事。



それに怒鳴りそうになったが、そういえば彼は天然だったと思い出しため息をついた。





額に手を添え下を向く。









焦凍にあの事がもう知られたのだろうか。

そしたら私を嘲笑(わら)いに来た?

そして、私を除け者に____?







…今そんなことを考えてもしょうがない。

頭を切り替え、上を向いた。









『まぁ、折角来たのだから上がっていってはどう?』



「俺はそのために来た」









…素直すぎる。

私じゃなければきっと頭にきていた。



だがまぁ、そこが彼のいいとこなのだが。









とりあえず焦凍を家に上げ、応接間に案内した。



焦凍は、少年のような眼差しできょろきょろと辺りを見渡している。

それを見て、微かに微笑んだ。







お茶菓子を取りに行こうと部屋を出ようとしたが、それは焦凍の言葉で阻止される。









「____大丈夫か」









ドアノブにかけた手を止めた。



…何故、何故大丈夫と聞いた。

…もしかして、





バッと勢いよく焦凍を見る。

焦凍は私を労る様な目で見ていた。



あぁ、やはり。









『…そう、知っていたの。』









目線を下に落とし聞くと「あぁ」と短い返事が返ってきた。



もう知っていたのか。





…早すぎる。





何故こんなに早くに知っている?

ゲームでは彼女が自害した時に初めて知ったはず。



なんなんだ、この違和感は。









…私が転生してきたことで、原作がねじ曲がったのかもしれない。

きっとそうだ。



頭に思い浮かんだ不穏な考えは無視して彼と向き合った。

.→←悪役令嬢 × やること



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サリー - たまたま見させてもらったのですがと、轟ッ…!!ってなりました!!無理せず頑張ってください! (11月3日 19時) (レス) @page9 id: be7cfea392 (このIDを非表示/違反報告)
瑠愛(プロフ) - はじめまして!楽しく読ませてもらいました!全部見終わってうわー!!気になるー!と心が叫びました笑これからも応援してます! (2021年10月12日 23時) (レス) @page9 id: a61b3484b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまた - お話楽しく読ませていただきました!!更新楽しみに待ってます (2020年8月2日 17時) (レス) id: 70a16b712e (このIDを非表示/違反報告)
クウ(プロフ) - 初めまして。面白いです。続きが楽しみです。 (2020年1月16日 21時) (レス) id: 0f4930ab02 (このIDを非表示/違反報告)
千燈篭(プロフ) - イケメンになりたい。さん» そうでしたか!!ただの勘違いで迷惑をかけてしまって申し訳ない……これからも頑張ってください!! (2020年1月9日 18時) (レス) id: d8fcfefed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2019年12月22日 20時

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