天使は運命をも惹き付ける ページ26
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そのままLo〇e s〇 s〇eetが流れるハズも無く。美少年美少女が見つめ合う変な空間が出来上がった。
『(うわ、近くで見たらめっちゃ綺麗じゃん…)』
端正な顔立ちに、切れ長の瞳を縁どる長い睫毛。子供でコレなら、将来はきっと美人に化けるだろう。
だが突然我に返る。そんな事悠長に考えてる場合じゃない、早く退かないと…！
『申し訳ありません、直ぐに退きます』
あくまでも冷静に対処しろ。冷静に、だ。パッと少年の上から退いて、少年を立ち上がらせる。少年の衣服に着いた埃を払い裾を元通りにすると、90度に腰を折った。
『私の注意力が散漫になっていました。本当に申し訳ありません。ご無礼をお許しください』
大丈夫かな、言葉遣いおかしくない？暫くすると、少年が「頭あげぇ」と言う。
その通りに頭をあげると、八の字に眉を下げた。
『お怪我はありませんか？』
「…別に、ないわ」
『そうですか…良かったです』
ホッとしたように笑ってみせると、彼はそんな私を凝視する。その視線に戸惑っていると、遠くから私を呼ぶ声がした。
声からして恐らくパパだろう。もう少し庭を散策してみたい気もあったけど、まぁいいか。
『すみません、父が呼んでいるので失礼します。今度お詫びの品を持って伺います』
では、と踵を返す。後ろからの視線には、気付かないふりをした。
＊＊＊＊
────少し時間を巻き戻して、Aが出ていった後の事。
「…は？今、なんつった」
ガタイのいい男、もとい伏黒甚爾は信じ難いその言葉に、もう一度聞き返す。
甲狗は何食わぬ顔で、その言葉を繰り返した。
「私は当主をおりる。次の当主は直毘人だ」
「…あのクソに任せていいのか」
「彼奴の腕は本物だ」
力を重視する禪院家では、当主も強くてはならない。その一言は禪院家当主として選ぶには十分過ぎる言葉だった。
「…甚爾。お前が彼奴を恨んでいる事は分かっている。だが規律には従わねばならんのだ」
「そんなん破っちまえよ、アンタならそんな事出来んだろ」
「私がそうしなかった理由は分かるだろう」
周りの反感を買うからだ、と甲狗は言う。そんなもの分かってる。ただ、そんな事をしたらAは────
「…そういう事だ。となると祝儀が行われるのは分かるな。その際、伴侶となる女を連れてこい。連れてこない時はこちらで適当に見繕う」
頼むぞ、と言う甲狗に、甚爾は無愛想に襖を閉めた。
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狐(プロフ) - 初コメです！失礼します！夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか！？吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです！めちゃくちゃ応援します！更新頑張ってください！ (12月30日 3時) (
レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…！！続編いつまでもまってます！ (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めっちゃ好きです…！！パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます！！ (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イケメンになりたい。
| 作成日時：2021年1月13日 22時
