起承転結の『転』だけを ページ25
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!本誌ネタバレあります!
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────え、いや、えぇ…。キツネって普通に木登りするんじゃないの?違うの?
後先考えて行動するなよ、と思わずため息をつく。だがそれを見て放っておく奴ではない。
前世では、某破滅フラグ令嬢のように木登りの天才…稀代の猿(ダサい)と言われたものだ。まぁ私はこんなの屁でもないワケよ。
腰紐を取り、袂を短くする。まぁ所謂たすき掛けというものだ。
本当は裾も帯に絡げたいのだけれど、流石にそれは乙女としてどうなのかと思ったのでやめた。
『よし…待っとけよキツネさん!』
木に足を掛け先程のキツネのように登っていく。木の枝に跨ると、キツネの方に手を差し伸べた。
だがそれでも警戒が解けないのか、キツネは中々寄ってこない。
その様子を見て、私はふんわりと微笑んだ。
『大丈夫。怖くない、怖くないよ。…ね?』
因みにイメージはナ〇シカである。
ナ〇シカ効果は抜群だったのだろう、キツネは私の手を嗅ぐと擦り寄ってきた。
『…ふ、ふわっっふわ…』
何気にキツネ触るの初めてでは????いや大体の人が触る機会はないのか。エッ自慢してやりて〜〜!!どやりてぇ〜〜〜〜!!!!
いや待て、その前に聞きたいことがあるんだ。
『ね、君 キツネのお兄さん?』
その通りだとでも言うように、キツネが鳴いた。は、はえ〜〜〜〜〜〜…(魂の抜ける音)お兄さんは私の影に吸い込まれたり、影を行き来できたり、キツネになれる…なるほど。つまりどういう事だ?
取り敢えず降りるか…。周りに誰も居ないことを確認すると、そろそろと降りていく。
『(慎重に…慎重に…)』
「ったく、ジジイ共の話は長ったらしくて聞いてられんわ」
『ふおッッッ(心肺停止)』
いきなり現れた美少年に、驚きのあまり間抜けな声をあげる。やばい夏油さんより好みかもしれない。何あの圧倒的北〇介感。全私が惚れるわ。
しばらく少年を見つめていると、腕に納まっていたキツネが抜け出そうとした。
『っちょ、待ってキツネさっ』
慌てて体を前に出す。無事キツネは捕獲できたが、その時に運悪くバランスを崩してしまい、私の体は地面まっしぐらに落ちてった。
『アッ()』
「…は?」
待って少年、そこ退いてくれ!
そう言う前にドサリと音を立て地面に落ちる体。だが体はどこそこ痛むワケではなく、むしろ痛みはほとんどなかった。
顔をあげると、切れ長の瞳と目が合った。
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狐(プロフ) - 初コメです!失礼します!夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか!?吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです!めちゃくちゃ応援します!更新頑張ってください! (12月30日 3時) (レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…!!続編いつまでもまってます! (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!めっちゃ好きです…!!パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます!! (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イケメンになりたい。 | 作成日時:2021年1月13日 22時