厚顔無恥 ページ7
・
「スマホの充電がないから愛をください」
「病院行きますか?」
つむぎくんもなかなかシビアです。
**********************
授業中にスマホを使いすぎたせいで充電がまじでピンチです。
※良い子は真似しないでね!
そのために多分持ってるであろうつむぎくんの所に来たのに……。
「え、愛を求めてたんじゃないんですか?」
「愛も求めてるけど充電も依然としてピンチなの!」
「それなら多分、俺以外の人がいいんじゃないですか?」
「なんでそんなネガティブなん?」
もっとはっちゃけてこうぜ!
よぅ!お前は今日も元気かい?!へい!
声が小さいぜ?もっともっと叫べ!よぅ!
……おやおやぁ?つむぎくんどっか行っちゃったよ。
待ってよ、構ってよ。じゃないと不審者だと思われるよ。
「すいません、どう対応していいか分からなかったので……」
「ふつーに突っ込んでくれたらいいんだよ」
「え、じゃあ遠慮なく……」
はいはい、どうぞ遠慮なく。
私はハガネのメンタルなんでどんなことにでも耐えられ
「移動時間を削ってまでする会話じゃないですしラップもぐちゃぐちゃだし全然面白くないし初めから何言ってるかわから」
「ちょいちょいちょいストーップ!いいすぎいいすぎ!」
「え、遠慮なくって言ったじゃないですか……」
遠慮なくって言ったけど!限度があるから?!
馬鹿なんですか?位で済むはずだったでしょ?!
「仕方ないじゃないですか……普通にしてくだされば俺たちも普通の反応しますよ」
「そんなん面白くないじゃん……!」
淡々と過ごしてて平穏な日々も、別に悪いとは言わないけどさ。
折角こうやって生きてるのに、自由に生きなきゃ損でしょ。
「何より私が真面目ったらしく生きてたら、それはそれで頭打ったと思うじゃん?」
「あぁ……確かにそうですね」
「否定してよ」
**********************
何はともあれ、ひとまず充電器ゲット。
これで帰りまでもつわ〜。よかったぁ〜。
「じゃあお礼に私の彼氏として妄想してあげる」
「随分偉そうですね……?あと別にいいです」
だからつむぎん口悪いよ?!
というか冒頭から私の扱い酷くない?!
今に始まったことじゃないけどね。
「とりあえず妄想させてよ、私今彼氏募集してるから」
「募集してるのに
「だって誰にもときめかないしとりあえず妄想しとこっかなって」
「アイドル科で致命的なこといいますね〜、あなたもなかなかですよ」
59人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ