４８、ほらね ページ48
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瀬名との距離感に、心拍数が上がる。
手が髪に触れて、少しだけ萎縮した。
こんなに瀬名を意識するようになるなんて
夢にも思わなかったけど、やっぱり消えない。
俺も、好きな相手には、思ってしまうんだ。
触れてほしい、って。
『おねーちゃんは、ぼくだけのおねーちゃんだよね？』
｢……っ？！｣
自分が『女』だと意識した瞬間だった。
突然、桜咲の表情が、脳裏に浮かぶ。
それに驚いて、瀬名の手を振り払ってしまう。
嫌じゃない、むしろ触れてほしいのに。
触れられてはいけない、何故かそう思った。
｢……どうしたの、急に｣
怯えた子供のように小さくなってる俺に
瀬名は、怒った様子ではなかった。
どちらかと言えば、困ったようにしてて。
何か言わないと、瀬名が困ってる。
そう思って慌てていいわけを考えるけど
びっくりするくらい、全く思いつかない。
｢違う……。俺がしたのは、そんな『約束』じゃない｣
むしろ、本音が漏れてしまっている。
こんなこと言うつもりじゃないのに。
瀬名には、関係ないことなのに。
｢俺は……、『私』は『私』だ！『桜咲の代わり』じゃない！｣
｢A……？何言って―――｣
｢私はただ、『桜咲を支えたかった』だけなのに……！｣
やめろ、やめろ。
これ以上言うな、あいつのバトンを受け取ったのは
紛れもなく私じゃないか、そうだろう？
｢……ごめん、帰る｣
｢はぁ？！そんなんで帰せるわけないでしょ？！｣
｢いいから！ついてくんな！｣
大声を上げて、階段の方へ向かう。
さっきの声量のせいか、力が抜ける。
しまった、飯食ってねぇんだった。
そう思ったのも束の間、足元を滑らせてしまう。
―――落ちる。
その思考が現れてから、コマ送りのような映像が見える。
それが途切れた時には、階段の一番下にいた。
体を起こして見上げた先に、人の姿がない。
悪い予感が、隣で横たわる瀬名を目にして
的中してしまったと、血の気が引くのがわかる。
｢……な、せなっ｣
揺さぶっても、反応がない。
……どうしよう、俺のせいだ。
『ほらね、こうなると思った』
自己嫌悪に浸った瞬間、声が聞こえる。
ここにいるはずがない、桜咲の高い声が。
『私との｢約束｣を破ったりするからでしょ？』
クスクスと、可愛い笑い方をする。
『大丈夫、まだ間に合うよ』
『今度こそ、約束して？』
『そうすれば……』
｢―――違う｣
反響する桜咲の声をかき消す、低い声。
気づいて瀬名を見ると、俺の手を握っていた。
｢さっきのが、本音でしょ？｣
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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