２５、気づかなければ ページ25
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無機質で楽しげな機械音が鳴り止まない。
俺、瀬名泉は、そんなこの場所が気に食わなかった。
｢っしゃ〜！また勝った〜♪｣
俺の横で、勝利に微笑む彼女を除いて。
しかし、こいつを『彼女』と言うには、少々抵抗がある。
口は悪いしガサツだし、男勝りもいいところだ。
だけど、その言葉使いからまるで想像つかないほど
美人で綺麗な、可愛い女子が、そこにいるのだ。
｢あっちぃ……、うわっ、なんかすげぇ汗｣
｢無我夢中でしてるからじゃん、ガキみたいに｣
｢瀬名だって夢中だっただろ〜｣
その美少女は、澄ました顔で髪を触り始める。
少し目を伏せて髪を結ぼうとする様は、かなり色っぽくて
額から流れる汗が、いつも以上にそれを感じさせて
それに戸惑う度に、あの日のことを後悔する。
こいつが女だって、知らなければ良かった……と。
｢どーする？まだやるか？｣
｢……当然、次は絶対負けない｣
｢何度やっても同じだと思うけどな〜？｣
楽しそうにケラケラと笑いながら言う。
その生意気な口を塞いでしまえば
顔を真っ赤に染め上げて、抵抗してくる。
｢さっきからお前は……！｣
｢慣れないよねぇ、ほんと｣
｢慣れるか！大体、好きでもねぇのにこんな―――｣
｢俺がしたいだけ、黙って服従しなよ｣
｢
言葉で拘束してから、Aを自分の方に引き寄せた。
首の後ろに腕を持っていき、そのまま口付けをする。
徐々に濃度を上げて、角度変えながら、何度も。
Aが小さく息つくのが、騒音の中で微かに聞こえた。
それに気づいて離れると、息を切らして身を任せてくる。
｢……っ、せ、な｣
こんな暗がりで、甘ったるいその表情と声で
まだ整っていない息を吐きながら、俺を呼ぶA。
既に正気が危ういのに、さらに狂わせてくる。
―――あぁ、やっぱり知らなければ良かった。
何も知らず卒業して、『友達』で終わっていれば良かった。
そうすれば、こんな感情に出逢わなくてすんだのに。
｢はぁ……、最悪……｣
｢満更でもない表情してるけど？｣
｢調子にのんなよクソボケが｣
｢そんな顔で言われても逆効果｣
｢何言って……んんっ？！｣
この俺を落としたんだから、それ相応の対価を貰う。
だから、精々俺の甘い罠に堕ちてればいい。
｢やめて欲しいなら、言ってごらん｣
｢……っ！テメェ……っ！｣
｢違うでしょ？｣
あんたは一生、俺から逃れられないから。
｢ほら、ご主人様って言ってみな？｣
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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