１４、命令と書いて ページ14
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瀬名に連れられるがまま、防音レッスン室に行くと
部屋を確認して、瀬名が頭を抱えた。
｢やっぱりいないし……｣
誰がいないのか分からない俺は、部屋の中を覗く。
レッスン室には、瀬名の所属する『Knights』のメンバーがいた。
ユニット単位で対戦することがあって、メンバーを覚えている。
たしか……鳴上、朱桜、朔間、月永、それから瀬名。
月永がリーダーらしいけど、肝心のリーダーがいない。
ということは、瀬名が『いない』と言ったのは月永のことだ。
｢瀬名先輩、どうも｣
｢王さまはどこにいんの｣
｢分かりません、私も心当たりを捜したのですが……｣
瀬名の元に来たのは、一年の朱桜だった。
二人で何やら月永のことを話してる様子。
その中でふと朱桜と目が合う。
｢先輩、この方は｣
｢俺のクラスメイトの水川｣
紹介されて軽く会釈する。
すると朱桜は、丁寧にお辞儀して｢よろしくお願いします｣。
随分礼儀正しいやつだな……。
｢しかし……可愛い方でいらっしゃいますね｣
前言撤回、だいぶ失礼なやつだ。
｢朱桜……、お前、人が気にしてること……｣
｢あぁ、それは大変失礼しました｣
｢うちの学年チビが多いし、仕方ないんじゃない？｣
それフォローのつもりかよ。
バレるよりかはマシだけどさ。
｢というか、あんたを紹介するために呼んだんじゃないんだけどぉ？｣
話がズレてきたのを思ったのか、瀬名が愚痴る。
さっきまでは『王さま』の月永の話だったからな。
｢じゃあなんで俺を呼んだんだよ｣
｢俺もかさくんも、王さま捜しでまともにレッスンしてないからさ｣
あんたに捜してもらおうと思って。
腕を組んでそういう瀬名に｢はぁ？｣と声が出る。
｢月永だぞ？見つけられるわけないだろ、転校生じゃあるまいし｣
｢確かにそうかもしれないけど、その転校生は今忙しくしててさ｣
｢そう言えば……『Trickster』に悪いことしたとか言ってたな……｣
今日の昼の話だ。
『サマーライブ』にいなかったせいで、皆が酷い目にあったとか。
だから次の『オータムライブ』でリベンジとか言ってた。
｢お姉様のお手を、これ以上煩わせる訳には行きませんからね｣
｢そういうこと、分かったらさっさと捜してきて｣
｢なんだって俺が……｣
そう呟いた時、瀬名がこっちを見る。
口パクだけど、はっきり伝わってしまった。
『命令』
それに対して嫌そうな顔をするも、俺は渋々了承した。
｢『可愛い』だってさ、良かったねぇ｣
｢……ぶん殴るぞ、変態騎士｣
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nekosugi - 色んな作品楽しみにしてます！！ (2018年3月29日 18時) (
レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 是非！よろしくお願いします！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 私もせなくん好きですよ！もしよかったら友達になりませんか？ (2018年3月21日 21時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - nekosugiさん» 私は元真緒くんでしたけど、今は瀬名くんです！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: a945d15bb6 (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 莉緒さんは、あんスタで誰が好きですか？ (2018年3月3日 15時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
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