ヒロインは悪役につき【修学旅行編】

水着 ページ5

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「どうしようかなぁ」



私たちが立ち寄った店には種類豊富な水着があった。
ビキニにもいろいろな種類があって、パレオやタンキニをはじめとして、心惹かれる水着が何着かある




「トト子これにしようかなぁ」


そういってトト子が手にしたのはモノキニビキニだった。
ブラとショーツを真ん中でつなぎ、背中は大きく開いてくびれも見えているなんとも大胆な水着だった。

グラマーな体系のトト子にはぴったりかもしれない






「ト、トト子ちゃん？！こんな大胆な水着をっ？！ダメダメ！いやらしい目で見られるよ！」


慌ててトト子の手から水着を奪うトド松




「その水着じゃ、へそのしわ見れないもんね」




そう茶々を入れると顔を真っ赤にさせたトド松がこちらを涙目で睨む



「うるさい寸胴！」

「誰が寸胴だ！」

「お前だよぺちゃぱい！」

「はぁぁ？！」




なーんて失礼な奴だ
腹だたしい気分になったので、トド松の足をヒールの部分で軽くふんずけてやった



悶えているトド松をみて内心ザマーミロと毒づく







「...ん〜〜」





どうもこの店はビキニが多いようだった。
散々アイツらに寸胴だのぺちゃぱいだの貶されて、流石に体系は気にしている





普通のビキニに薄い生地で作られているレース状のトップスが組み合わさったものは、露出も隠されて良さそうだった








「藤沢さん、それにするの？」

「んー、まだ決まってない…ほら、露出少ないほうがいいじゃん？」

「え。どうして？」

「どうしてって...。ほら、私って寸胴だし」

「そんなことないよ！足とかめっちゃ細いもん！藤沢さん！」





美穂子は鼻を膨らませながら詰め寄ってきたのでビックリする
足が細い、なんて。お世辞でも言われたことがないからだった






「美穂子ちゃん、それはないよ」

と、トド松がさっきの足を踏みつけられた恨みがこもった眼差しでそれを否定する。
うるさいな、と不機嫌な私はそう呟いた





「もう、トド松くん！
　私思うんだけど、ほら、藤沢さん細いからビキニとか良いと思うの！」


「び、ビキニ？！」




私が反応するよりも先に声を上げたのはトド松だった






「美穂子ちゃん、それは駄目だよ！いや、ダメっていうか...。その、コイツに似合うはずないし...。〜〜〜っとにかく！それだけはやめたほうがいいよ！」


「随分と失礼だな！もういい、アンタに何言われようがビキニにするし！」

「〜〜〜っ」






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