ヒロインは悪役につき【修学旅行編】

事前調査 ページ3

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沖縄での修学旅行は、まず海に入ることが皆の一番の楽しみだと思う。
かくいう私は自前の水着を持っていなかった






「水着どうしようかなぁ」

「うわ、お前みたいな寸胴が水着着るの？目に毒」

「んだとおそ松。お前だってそのヒョロヒョロの体で水着着るの？萎える〜」






班で自由行動の時どこ行くかを話し合っている時間。
沖縄の観光スポットを調べるべく、私たちは図書館にいた





「トト子も去年の水着キツくなっちゃったしなぁ。一緒に見に行かない？A」

「うん、そうしよっか」

「胸がきつくなっちゃって」

「あ、軽く殺意」







「トト子ちゃん、また胸おっきくなったの？！っちょっとだけ触らせ...げばぶっ？」






トト子のボディブローがおそ松の腹に沈む。
その様子を私とチョロ松は苦笑いで見守った






「ところで沖縄、どこ行こうかなぁ
　沖縄と言えばなんだろ。あ、この店めっちゃおいしそ〜」

「はは、さっそく食べ物のことばかりかよ。デブスめ、ふとるぞ」

「うるせぇもやし松。沖縄でクラスの女子の水着姿思い浮かべてシコ松するんだろ、どーせ」

「...？！この下品女っ！はったおすぞ！」




図星なのだろうか。
真っ赤な顔で、勢いよく立ち上がったチョロ松は図書館中の人の視線を集めた




それに気づいたチョロ松は恥ずかしそうにすいません、と謝りながら静かに席に着いた






「ダサ松」

「うるせぇデブ」

「あぁん？！」







「二人ともうるさい！はやく決めちゃってよね！」







ぷんぷんと怒りながらそういうトト子に、私たち二人は慌てて作業に移ったのであった









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