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緑間 1 ページ2



「…おっそい!」

現在午後6時30分、季節は冬

寒さにより体が凍ってしまいそうな中で
私はある人を待っていた

私、水代Aは緑間って変人に
惚れてしまっている

自分でもどこに惚れたのかわからない

なんとなく気がつくと目で追ってしまっているのだ

…自分自身、本当にあんな変人のどこが好きなのか
謎で仕方がない

なぜこんな寒い中待ってるのかと言うと
その緑間に告白しようとしているからである

遡ること数時間前

「この後時間ある?」
「部活があるのだよ」
「じゃあ終わったら校門来てね」
「あ、ちょ!…

最後の言葉は聞かないで逃げてきました←

というか部活終わる時間聞いとけばよかった…

と後悔しているとバスケ部員が体育館から出てきた

その中に緑間はいない

「高尾!緑間、どこにいるか知ってる?」
「お、Aちゃん!真ちゃんならまだ練習してるww
こんな時間まで何してんの?」
「おっけ、ありがと!んーちょっとね、んじゃ!」
「いーえいーえ!ww 告白、頑張って〜」
「!?なんっで、」

手をひらひらと振り、ニヤニヤしながら遠ざかっていく

…やっぱあいつあんま好きじゃない

_____________

キュッ、キュッ、バシュッ

( あぁ、かっこいいなあもう… )

体育館に行くと緑間は時間を気にせず
3Pの練習をしていた

私もその無駄のない動きに、時間を忘れて魅入っていた

「ふぅ…おっ、お前いつからそこに!?」

「え、いやあのなかなか来ないから
約束忘れてるのかなって思って、それであの」

「落ち着くのだよ、忘れてなどいない。
ただ練習に夢中になってただけなのだよ」

それ忘れてるって言うんだよ…!

心の中でだけつっこむ

「それで、用があるのだろう?なんなのだよ」

「ちょ、ちょっと待って、準備させて」

目を閉じて、深呼吸をする

…よし、いける

「どこに惚れたのか自分でもよくわかんないけど、
私、水代Aは緑間の事が好きなんです!」

なぜか勢いよくお辞儀しながら言った

…終わった、確実に終わってしまった

友達にすら戻れないかもしれない、怖い

ものすごい不安の塊に押しつぶされそうになる

が、いつまでたっても返事が返ってこない
何も言わない緑間にイラっとした私は

「人が頑張って告ったんだから返事くらいしろよ!」

下げていた頭を勢いよく上げそう言った
否、言葉は最後まで言えなかった

緑間が耳まで真っ赤にさせ
両手で顔を隠していたのだ
…隠し切れてないけど



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設定タグ:黒子のバスケ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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しーか(プロフ) - ミユさん» おおお、ありがとうございます…!!閲覧、コメありがとう…!!!よし、書きます← ほんとにありがとうございました!!続編、お楽しみに!笑 (2014年6月23日 16時) (レス) id: d8976303d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´ω`*)シリーズ読みたいです。森山先輩とか伊月先輩とか(//∇//)楽しみにしてます。 (2014年6月23日 1時) (レス) id: 1a71bcfade (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しーか | 作成日時:2014年5月11日 22時

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