一緒がいい ページ8
ローグ「.............。」
ローグは、Aのけはいが家から出た事に気づき、気配を追った。
少し経った頃、彼女の匂いがしたのでそれを辿った。滅竜魔導士特有のアレだ。
歩いていると、2人の影が見えた。そこには、探していたAと、自分が殺した、スティングの亡骸があった。
ローグは驚いた。死んだはずのスティングの体に、Aは躊躇の欠片もなく、密着し、幸せそうに寝ていたからだ。
挙句の果てには、語りかけ、キスまでしていた。ローグはその光景に一瞬たじろぐが、すぐ気を取り直して、彼女の元へ向かった。
ローグ「おい。A、何をしてる」
ローグの声にAはうっすらと目をあける。それが、ローグだと気づいた彼女は、目を大きく見開き、スティングの前に両手を広げて立った。
ローグ「なんのマネだ。」
その不思議な行動にローグら思わず動揺する。
主「...................私は、スティングとずっと一緒にいるから、放っておいて!」
Aは若干震えながらもローグの目を見て言った。
ローグ「ふざけるな。」
ローグはAの腕を掴み、歩き出した。
それに、Aは必死にやめてっと抵抗するも男の力には適わなかった。彼女は後ろを向き叫んだ。
主「スティングーー!!!!いやっ.......もう、離れるのは.......イヤっ.........................イヤっ.......!!!」
どんどん遠くなる愛しい人にAは叫び続けた。
何度も何度も名前を呼ぶ。しつこいその呼びにローグは我慢できなくなり、止まった。
主「あっ.......」
ローグ「.......うるさい。」
そう一言だけ言ったローグは後ろを振り返り亡骸を見た。途端にその下には黒い影が現れ飲み込んでいった。
主「あぁああああああ!!!スティングっっ!!!」
Aは泣き叫んだ。だが、ローグはそんなAもお構い無しに腕をひっぱり連れ帰った。
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オカメインコ - めっちゃめっちゃめっちゃ面白いし最高です (2019年12月11日 0時) (レス) id: c58b4192a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいたけ | 作成日時:2019年10月14日 13時