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はぁ、とひとつ。ため息が響く。
「・・この百年、ほんまに長かった。」
死のうか思うてたこともあった。いっそ虚になってもうて、瀞霊廷も尸魂界も全部壊してやりたいと思うたこともあった。
「俺だけやない。ここにおる奴らはみんな思うてたことや。」
未だ俯いたままのAから視線を逸らした平子が窓の外へと目を向ける。
そこには静かな三日月だけがぽっかりと浮かんでいた。
「ギンを恨んでへんわけとちゃう。」
けどな、お前を恨んでへんことだけは確かや。と続けた平子にAがようやく顔を上げる。
見つめた先の黄金色は、変わらず穏やかに煌めいていた。
「もう謝らんでええ。わかっとる。」
お前の気持ちも、覚悟も、全部わかっとる。
そこまで言った平子はその大きな手を伸ばすとAの頭をくしゃりと撫でた。
元より、藍染達が起こした事件の一切について話すつもりは無かった。
それは平子だけの想いではなく、仮面の軍勢全員が思っていたことだ。
お互い、わかっていたから。
板挟みになる彼女の気持ちも、彼らを許せない自分たちの気持ちも。
そして何より、兄を失くしたことで自分を責めるだろうAのことを、彼らは誰よりも理解していた。
未だ眉根を寄せたままのAに羅武が仕方ねえな、と笑う。
「・・なにもこっちでの生活も悪い事ばっかりじゃなかったんだぜ。」
「そうそう。羅武なんてジャンプに出会ったせいで瀞霊廷にも戻らないんだから。」
「お前だって読んでるじゃねぇか。」
「キミが読み終わった後にね・・！」
普段羅武から自分が買ってきたジャンプを先に読まれているローズは不服そうに声を上げた。
そんな二人を押しやって、ひよ里が不機嫌そうに腕組みをする。
「ウチはクソ狐のことが今も昔も大っ嫌いや！」
『っ、』
そう声を荒げたひよ里にAが僅かに目を見開いて視線を向ける。
「けどな、アイツがおらんかったらAが今ここにおらへんことは良くわかる。」
ひよ里は呟き、表情を歪めた。
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でんでん。(プロフ) - 毎日楽しみで大好きです！ご無理なさらず続きを楽しみにお待ちしております！(^^) (9月8日 2時) (
レス) @page46 id: f6127465a5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - いいところで……！！！ (5月17日 1時) (レス) @page46 id: 40e8d62194 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続きが気になります•••！ (2023年4月26日 20時) (レス) @page46 id: c3f7ca38c1 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - 大好きです続き読みたいです (2023年4月22日 22時) (レス) @page46 id: e23563eff4 (このIDを非表示/違反報告)
マチリ - 最新話まで読ませていただきました。素敵な作品に出会えてとても感動しております。ご無理なさらずに続きを楽しみにお待ちしております。 (2023年2月25日 0時) (レス) id: 7c2370384d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち | 作成日時：2021年5月9日 2時
