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「そないな時にどうこうしようやなんて、漬け込んどるみたいな気ィしてなァ。」
「・・まぁ、そう思う気持ちもわからなくもねぇよ。」
けどな、と拳西が静かな視線を平子へと向けた。
「そんな時だからこそ、支えが必要なんだろ。」
「・・」
「大体漬け込むとかいう間柄じゃねえだろ、お前ら。」
お互い血まみれで戦って生き残った仲じゃねえか。と拳西が笑う。
「Aだけじゃねえ。お前も余計な事ばっか考え過ぎなんだよ。」
「！」
彼からの言葉に平子は思わず目を見開いた。
「Aが、Aが、って言ってるうちは進めねぇぞ。そりゃお前の問題だろうが。」
拳西は気付いていた。
平子が彼女を気遣っているのもわかっているが、一番の問題は彼自身であることを。
彼は恐れているのだ。
彼女とは違う存在である自分を。
死神と仮面の軍勢。
住む世界が同じになれど、魂が違うものに変化してしまった自分が、彼女と共に生きようだなんて、と。
「・・せや。俺の問題や。」
わかっとるわ。
ポツリと返した平子は額に手を伸ばすとくしゃりと前髪を握りしめた。
ーーどうしたらええっちゅうねん。
その言葉ばかりが頭を支配する。
Aは死神。自分は仮面の軍勢。
それだけは何処へ行こうとも何百年が経とうともこれから先変わらない事実。
好きだけでは越えられない壁がある以上、あと一歩彼女に踏み込めない自分がいる。
八方塞がりだ。過去にも今にも、未来にすら近づけやしない。
そんな自分に、酷く苛ついていた。
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でんでん。(プロフ) - 毎日楽しみで大好きです！ご無理なさらず続きを楽しみにお待ちしております！(^^) (9月8日 2時) (
レス) @page46 id: f6127465a5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - いいところで……！！！ (5月17日 1時) (レス) @page46 id: 40e8d62194 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続きが気になります•••！ (2023年4月26日 20時) (レス) @page46 id: c3f7ca38c1 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - 大好きです続き読みたいです (2023年4月22日 22時) (レス) @page46 id: e23563eff4 (このIDを非表示/違反報告)
マチリ - 最新話まで読ませていただきました。素敵な作品に出会えてとても感動しております。ご無理なさらずに続きを楽しみにお待ちしております。 (2023年2月25日 0時) (レス) id: 7c2370384d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち | 作成日時：2021年5月9日 2時
