3 ページ3
「食後のケーキはよ食べようや!」
「まだ飯食うてるヤツがおるやろォ!」
もうちょい待てや!と早るひよ里を平子が叱る。
普段からゆったりとしているハッチが唯一食事中だった。
そもそも、お腹いっぱいだからとリサが彼に残りを渡した為に起こった事態ではあるのだがひよ里の言葉にハッチは慌てて残りを掻き込んだ。
「大体お前さっき、そんなんでウチが喜ぶと思うなよ言うてたやんけ。」
「めちゃくちゃ喜んでんな。」
「ハァ!?ハゲがうるっさいのォ!」
「タ・・食べ終わりマシタ・・!!」
「ナイスやハッチ!ケーキ持ってくるわ!」
『だ、大丈夫ですか?!』
「モーマンタイ、デス・・!」
「A、良くある事や。気にせんときゃあ。」
「そもそもの原因がよく言うよ・・。」
「それもいつものことだろ。」
「白ー!ケーキ運ぶの手伝うてやー!」
「ハイハーイ♪」
彼方此方から聞こえる声にAがふふふ、と笑う。
あの頃と全く変わらない日常が、今ここにあった。
「何買って来たんだ?」
「知らん!Aに全部任せてん。」
「真子、お財布おじさんやないの。」
「おい、なんやねんその微妙なおじさんは。」
「お財布係のおじさんやよ。そのまんまやん。」
「お財布係ちゃうわボケ。」
「おじさんは否定しないんだ。」
ソファの周りでケーキを待つチームは相変わらずのローテンションで会話が進む。
一方、キッチンでは白とひよ里とAが楽しげにはしゃいでいた。
「わー!いっぱいあるじゃんー!」
『平子隊長がなんでもいいって言うから、棚の端から端まで買って来ました!!』
「ナイスや!こういう時にハゲは役立つねん!お役立ちハゲやな!」
『お役立ちハゲ・・?』
「あ!これ新作だよー!アタシ食べたかったんだ〜抹茶ティラミス!」
『抹茶ティラミス?』
「そっか、瀞霊廷だとあんまりこういうの食べないよね!Aちん、半分こしよ♪」
『する〜♪』
「ウチはこれにするで!贅沢苺のショートケーキ!」
『え〜それも美味しそう!』
「ほな一口な!」
『やったー♡』
「Aちんはどれにする?」
『う〜ん・・』
どれがいいかなぁ、と広げられたデザート達にAが目を向ける。
いつまで経ってもデザートを運ばない三人に痺れを切らしたのかソファの方から声が聞こえた。
522人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
でんでん。(プロフ) - 毎日楽しみで大好きです!ご無理なさらず続きを楽しみにお待ちしております!(^^) (9月8日 2時) (レス) @page46 id: f6127465a5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - いいところで……!!! (5月17日 1時) (レス) @page46 id: 40e8d62194 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続きが気になります•••! (2023年4月26日 20時) (レス) @page46 id: c3f7ca38c1 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - 大好きです続き読みたいです (2023年4月22日 22時) (レス) @page46 id: e23563eff4 (このIDを非表示/違反報告)
マチリ - 最新話まで読ませていただきました。素敵な作品に出会えてとても感動しております。ご無理なさらずに続きを楽しみにお待ちしております。 (2023年2月25日 0時) (レス) id: 7c2370384d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おもち | 作成日時:2021年5月9日 2時