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「おー来たか!」
『こんばんは〜!お邪魔します。』


開けた場所へと出れば、聞こえたのは羅武の声だった。
彼はソファの端に座っており、手には何やら本を持っている。
その向かいのソファにはリサが同じく本を持って腰掛けており、少し離れた窓際には背中を向けたハッチが立っていた。
他にもテレビや絨毯もあるところからして、どうやらここはリビングになるようだ。

Aが辺りを見渡せば、視線を合わせたリサが声をかける。


「その辺適当に座り。今ちょうど白と拳西が夜飯買いに行っとるから。」
『え?わたしもご馳走になっていいんですか?』
「当たり前やろ。」


けろりとした表情で言うリサに、羅武が視線を寄越す。
隊長に復帰した拳西のお財布にあやかる為、彼女がわざわざAをダシに拳西をこちらへ召喚したことは黙っておこう。と思った。


「おつかれー!あれ、Aも今来たところなんだ?」
『ローズ隊長!』


背後から聞こえた穏やかな声に振り向けばそこには自隊の隊長であるローズがかっちりとしたスーツに身を包み立っていた。

彼は今日、就業後にこちらへと来ると言っていたから死覇装のままなのかと思っていたけれど。


「お、なんだ揃ってんじゃねえか。」
「あー!Aちん!やっほー!!」
『お疲れ様です、白さん、六車隊長。』


さらにその向こうからやって来たのは拳西と白だった。
彼らも私服へ身を包み、両手に大きな袋をぶら下げている。

わらわらと集まって来た面々のその向こうから、ドスドスと歩くひよ里と鼻をほじりながら後ろをついてくる平子の姿も見えた。

こうやって皆が揃っているのを見るのは隊長就任の一件以来だ。


「拳西!ハラ減った!!」
「働かざるもの食うべからずだ!皿出せ皿ー!!」
「A、テーブル動かすからそっち持ってくれる?」
『はーい!』
「飲み物何買うてきたん?」
「色々あるよ〜♪はい、ラブっちコーラ!」
「お、わかってんじゃん。サンキュー。」


途端にガヤガヤと賑やかになる室内。
誰の顔にも穏やかな笑みが浮かんでいた。

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設定タグ:BLEACH , 平子真子 , 市丸ギン   
作品ジャンル:アニメ
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でんでん。(プロフ) - 毎日楽しみで大好きです!ご無理なさらず続きを楽しみにお待ちしております!(^^) (9月8日 2時) (レス) @page46 id: f6127465a5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなみ - いいところで……!!! (5月17日 1時) (レス) @page46 id: 40e8d62194 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続きが気になります•••! (2023年4月26日 20時) (レス) @page46 id: c3f7ca38c1 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - 大好きです続き読みたいです (2023年4月22日 22時) (レス) @page46 id: e23563eff4 (このIDを非表示/違反報告)
マチリ - 最新話まで読ませていただきました。素敵な作品に出会えてとても感動しております。ご無理なさらずに続きを楽しみにお待ちしております。 (2023年2月25日 0時) (レス) id: 7c2370384d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2021年5月9日 2時

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