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駄目妹と父 ページ12

浅野家

リビングにて



時刻は8時45分






「今日の放課後、どこで何をしていたのかな?」


「えっと……」





床に正座をさせられて、俯くA。



目の前には仁王立ちの學峯が腕を組み、Aを見下ろしていた。



流石のAも、カエルのニットは装着せず、制服のまま正座していた。



「難しい質問ではないだろう。

答えられるはずなんだが。」





「……………」




どうしよう、うまるお姉ちゃんのこと、まだ話したことがなかったし……

父さんに話して、紹介しろって言われたら、面倒事になりそうだし……



Aは心の中で葛藤する。






「まさか、翼とかいう男と会っていたのか?」



「えっ!!?」






私は思わず父さんの顔をガン見していた。


何で翼キュンを知ってるの!!?





父さんにも兄さんにも話していないのに!!!






いつ知られた……






「誰だい、翼と言う男は?」





「父さんには関係ないでしょ。」




私の“電子彼氏(翼君)”について、とやかく言われたくない。




私は父から目を逸らす。





「関係なくはないよ。


どういう男なのか、教えなさい。」





「はぁぁぁっ!!?


何で話さなきゃいけないわけ!!!」




「いいから話しなさい。」




「プライバシーの侵害で、拒否します。」




私は舌を出して、べーっと反発。





だが




「ほう……私に反抗すると。」



睨まれたAは震えて小さくなり。





怖い……



マジギレしてるし……






「話さないのであれば、リビングに置いてある君の私物は全て没収するよ。」







その言葉で、Aは爆発した。








「パパのバカあっ!!


何でそこまでされなきゃいけないの!!


私のパラダイスを没収なんて、ありえない!!


パパなんか大っ嫌い!!」





大声で叫び、波を流したAは一目散に自室に駆け込んだ。





後に残された學峯は、ため息を吐くと書斎に帰って行った。

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(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月18日 8時

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