駄目妹と干物妹 ページ11
土間家
ガチャ
「さあ、どうぞ。」
「失礼します!」
玄関に案内されて、Aは中に入る。
そしてドアを閉めたうまるはAの隣に立った。
ひゅぱぁぁん!!
突然二人の体が縮み、身長40センチに!!?
ミニサイズにへと変化した。
「うまるきかぁぁぁぁん!!」
「おじゃましまぁぁぁぁす!!」
そのまま二人は靴を脱いで廊下を走ると、リビングに入った。
それぞれのお気に入りの装備を装着する。
オレンジハムスターの被り物を羽織るうまると、緑カエルのダボダボニットを着る、A。
その後二人は、ワイワイガヤガヤとコーラを片手にテレビゲームに夢中。
「うまるお姉ちゃん、高速三連打ち、すごい!」
「Aちゃんだって、同時三種打ちすごいよ!!」
それからもゲームと映画観賞、録画アニメと二人の世界は広がって行った。
______________________
二人のグータラな時間が過ぎ、そこへうまるの兄タイヘイが帰って来た。
「ただいま。
うまる、お客さんかな。」
「あっ、たいへいさん!
お邪魔してます!」
「ああ、Aちゃんか。
カエルでちょっと分からなかったよ。」
「もーお兄ちゃん、Aちゃんなんだから、すぐに分からなきゃ!」
そう言えば
ここで、Aはあることを思い出す。
今、何時?
部屋に掛けられている壁時計は、午後7時30分。
「やばい……」
Aは急いでバックの中の携帯を探す。
「Aちゃん、夜ご飯食べて行くかい?」
携帯がないことに気付いたAは、顔を真っ青にさせて首を振った。
「き、今日は……帰ります。」
「Aちゃん、それなら送るよ。」
うまるの申し出にAは首を振った。
「大丈夫だよ、うまるお姉ちゃん……」
涙を滝の様に流しながら、答えるA。
この後彼女は、自宅に着くまでに、家主を説得させる為の言い訳を考えるのに、必死だったのである。
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壱(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壱 | 作成日時:2018年2月18日 8時