第１４話〜櫻side〜 ページ15
櫻「……」
2年生の教室の廊下から3列目の後ろから2つ目の席で
携帯画面をぼんやりと見ている彼女の脳裏には
先月行われた全国大会決勝のことがずっと離れない
大前は部長の櫻
中は副部長の若宮
落は1年の本郷
他校から見たら
この編成は異常だと認識されると思っていた
でも、中学時代からの本郷さんを知っている人たちは
「これが当たり前」とばかりに見ていたあたり
彼女は全国2位に君臨する実力者なんだと
開会式のときに感じた周囲からの視線で認識した
でも彼女の射に関しては誰も褒めることはなかった
思えば中学の大会で見たとき、
本郷さんはその実力を持ちながらも団体戦には出ずに
個人戦にのみ出場していた
そして、弓を引く彼女の周囲にいた選手たちは
皆、大会の決勝戦とは思えないほど的中率が低かった
決して調子が悪いとも見えなくて、
まるで彼女が自分以外に魔法をかけたかのように、
決勝戦は呆気なく終わってしまっていた
そして高校に入り、
練習のときに彼女の射を見ても分からないままだった
でも、4月に行われた関東大会東京都予選で分かった
団体戦メンバーとして彼女と同じ射場に立ったとき
本来の行射とは思えない射、中て弓をし始めた
相手の呼吸を汲み取ってあえてタイミングをずらす射
あんなこと、明らかに相手を見下せないとできない
そして案の定、相手校の選手たちは混乱していた
勝つためとはいえ、、あそこまでするなんて
私たちのことがそんなに信頼できないのかな、、
結局最後の
本郷さんは変わらず無表情だったけど、
負けたからなのか、若干怒りを感じたような、、？
若宮「はい、これとこれどっちがいい？」
すっ、と机の上に並べられた紙パックジュース
イチゴミルクとキャラメルラテとは少し意外だった
櫻「ぇ、えっとじゃあ、、キャラメルラテで」
若宮「ん、」
ストローを刺して飲み始める若宮を不思議そうに見る
イチゴミルクとか甘い飲み物をチョイスするなんて..
女の子らしい、と言えば失礼かもしれないけど
やっぱり違和感しかなかった
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芋ケッピー(プロフ) - わわ！ありがとうございます！！ そうですね…私自身もどう変化させようか悩んでます笑 (2019年6月2日 22時) (
レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
聖音美紅(プロフ) - 毎回読ませてもらっています。これからの主人公のと成宮鳴がどう関わってどう感情が変化していくのが楽しみですね！そして主人公の弓道部での先輩達との仲も気になってきます。続き楽しみにしてます！ (2019年6月2日 20時) (レス) id: 8aec995585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋ケッピー | 作成日時：2019年5月25日 23時
