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第10話 ページ11

思えば新入部員歓迎のとき



私たち新入生の前に立ったときから気に食わなかった



_ 櫻『ふ、副部長の、、櫻美名子です』



中学の大会で1度だけ見たときから変わらない


腕前は充分なものを持っているはずなのに、


自信が持てず、(から)に閉じこもったままで



正直、もったいないと思った記憶しかなかった



そしてそれは、部長が中学の大会から去って翌年の夏


私の2連覇がかかっていた全国大会



_ 『おい、、嘘だろ』


_ 『桐先の1年に、、負けただと!?』





_ 《 優勝は、鴻谷選手です 》




私の手から放たれた矢は的を射抜くことなく、


強豪校とはいえど1年生に負けた



_ 『あの1年、小学生大会で優勝してたんだって』


_ 『え、じゃあ弓歴長いんだ?』



弓歴が長い短いとか、




_ 『とはいえ、あんなのマグレだろ笑』


_ 『でも優勝経験あるんだし、当然じゃね?』




偶然か必然かとかは、


別にどうでもよかったし興味もない




_ 貴方『あ、もしもし?今大会終わったよ


…結果は、、ごめん、お姉ちゃん負けちゃった』




負けた。



多分、向こうの1年生の子はちゃんとしてるから


弓を賭け事の道具にすることは許さないだろうけど



所詮、人間ってそんなもの





勝ち負けがないものなんて、この世の中にはない




勝者は敗者を見下し、(あざ)笑って当然のこと



なのに、、






_ 鴻谷『ぁ、あの..』


_ 貴方『…何?』




なのに、あの子は、、ッ





_ 鴻谷『とても、射型が綺麗ですごかったです!』



敗者である私を見下すどころか、対等な立場のまま


私の、賭け事の道具にしか使わない弓を褒めた



……綺麗だと、すごかったと言った



その無垢で宝石のような(ひとみ)には、、



私は英雄になれなかった兵士にも見えるんだろうね





_ 貴方『そちらこそ、優勝なんてすごいじゃない


…本当、あなたの同級生は不憫(ふびん)ね』




部長も、桐先の鴻谷と同じところがあるし



だからかな、、すごく、ムカつくの

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芋ケッピー(プロフ) - わわ!ありがとうございます!! そうですね…私自身もどう変化させようか悩んでます笑 (2019年6月2日 22時) (レス) id: 1297cf1d5a (このIDを非表示/違反報告)
聖音美紅(プロフ) - 毎回読ませてもらっています。これからの主人公のと成宮鳴がどう関わってどう感情が変化していくのが楽しみですね!そして主人公の弓道部での先輩達との仲も気になってきます。続き楽しみにしてます! (2019年6月2日 20時) (レス) id: 8aec995585 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芋ケッピー | 作成日時:2019年5月25日 23時

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