弟がヤクザの家にエアガン撃ったんだが。

女なら誰もが通る道 ページ10

※生理ネタありますので苦手な方はお気をつけください。
※妹捏造あり









4月から始まった、手土産を渡して謝罪するだけの変な逢瀬は
始まって早くも1ヶ月たとうとしていた。


相変わらず、謝罪をしている時に意地悪なことはされたりはしたが、
他に話すこともないので本当にただ会うだけだった。



5月も半ばになった頃、碧棺さんの事務所に行きいつも通り、
手土産を渡すのと謝罪を流れ作業のように終わらせる。

謝罪も終わったので帰ろうと思い、駅に向かうと
後ろから時速120キロは出てそうな車が私を轢きそうな勢いで止まった。

殺されると思った私は狙われてると思い走って逃げようとすると
「オイ！」
と最近よく聞く声が私を呼んだ。


振り返り、車の窓が開いたかと思えば、めちゃくちゃ怖い顔をした碧棺さんがいた。


「ど、どうしたんですか」

「乗れ」

周りの視線が痛い中、本当は怖すぎて乗りたくなかったが
乗らない方が海に沈められそうだったので高級車と思われる助手席へ乗りこんだ。




般若のような顔でムカついている碧棺さんに彼の携帯電話を渡される。

「な、なんですか」

碧棺さんのスマホを持ったまま恐る恐る聞くと静かな声で

「…妹が生理になったらしい」

と言った。

「え」

碧棺さん、妹いたんだ
という驚きは置いておき、彼の話をよく聞き、内容をまとめると、

私が帰った直後、離れて暮らしてる妹から電話がかかってきて
泣いているもんだからなんだと聞けば、お尻から血が出た、と。
自分は男だから女の体の事はよく分からないから代わりに説明して欲しい、だそうだ。

「…なるほど」


渡されたスマホの画面上にあった妹さんの番号へ電話をかける。


妹さんはひどく怯えた声で出たので、

碧棺さんの知り合いであることを伝えて1度落ち着かせた。


生理は病気ではないこと、これからも訪れること、
周りの大人に話がしずらければ、学校の保健の先生に話しても対処して貰えること、

それらを聞き妹さんは落ち着いたのか

『ありがとうございました』
と最初と比べると元気な声で言った。

碧棺さんが手で、スマホを貸せと合図したので渡すと
「困ったことあったら、俺でもいいから連絡しろ」
と言って電話を切った。

女歴21年→←ハマの王様

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