守れない約束 ページ26
次の日、目覚めると私を抱きしめて寝ていたはずの帝統はどこにもいなかった。
日曜だったので、どうせ遊びに行ってるんだと自分に言い聞かせるが
なんとなく、もういないと分かっている自分もいた。
リビングに行くと置き手紙を見つける。
そこには紛れもなく帝統の字で
『 姉ちゃん今までありがと!
姉ちゃんのこと愛してるぜ!
だから、もう俺のためじゃなくて
自分のために生きてくれ 』
と乱雑に書かれていた。
急いで帝統に連絡しようとしたが置き手紙の隣には帝統のスマホが置いてあり、
連絡することも叶わなかった。
私の頭は一気に真っ白になり、体の力が抜け、その場に座り込んでしまう。
確かに帝統は私がバイトを多く入れる事をとても気にしていて、
「俺、別に高校行かなくてもいいぜ?」
と言ってきたりもした。
私が「青春なんだから行かないと勿体ないよ」と言うと
「うーん」と意味の分からない返事をしたりした。
探さないと…
本能的にそう思い、帝統の通っている高校へ連絡する。
『有栖川くんは既に退学しています。
お姉さんも了承してると言っていたので受理したんですが…』
受話器を持ったまま、自然と涙が出てくる。
ねぇ、どこにいるの…
それからバイトを休んで一日中探し回ったがどこにもいなかった。
家に帰っても帝統の
「おかえりー!」という声が聞こえずに本当に帰ってこないんだと察した。
静かすぎる部屋では眠ることは出来ず、
目の下の隈だけが酷くなったが、私は気づかなかった。
それから、大学にもバイトにも行ったが、
日に日にボロボロになっていく私を見て、
友達や店長に休めと勧められた。
結局、木曜日と金曜日は大学もバイトも休んで一日中探し回った。
警察にも行ったが、家出と判断されて相手にされなかった。
抜け殻のような私だったが、土曜日になると横浜へ行くかどうか迷った。
行かないでおこうと思ってボーとしていたが、
碧棺さんの顔が浮かんで、何故かいてもたってもいられずに
夕日も沈みかけた頃、財布だけを持って私は横浜へ向かっていた。
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ベベンべェェ - 帝銃だったらマジでエアガン打って幻太郎になんかやられてそう (2022年10月30日 10時) (レス) @page28 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 2chスレからこの話思いつきました感やば (2022年6月17日 22時) (レス) @page2 id: cc1286ce8c (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - 読み終わりました!続編へGO♪ (2022年1月14日 5時) (レス) @page50 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - あと、作者様安心してください。高評価押しましたぁ!!応援してますんで! (2022年1月14日 5時) (レス) @page41 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - えっ?ここアンチ居んの???こんなに良い話なのに?うーん、取り敢えず一回○しとこうか...?(黒い笑顔♪) (2022年1月14日 5時) (レス) @page41 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
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