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ベランダで一服していると着信音が鳴り響いた。
画面を見るまでもなく、かけてきた人が誰だか分かっていたので携帯を耳に当てる。
shp｢もしもし？｣
ut｢あ、ショッピ君？｣
shp｢俺に電話かけてるんですから俺しか出ませんよ。｣
ut｢それもそうやな。｣
やはり電話してきた人は大先生だった。
大方、姉さん関連のことで連絡してきたんだろうと予想はついている。
ut｢…Aのこと色々とありがとな。｣
shp｢別に自分の姉なんですから迷惑は何回もかけられてるんで大丈夫です。そっちこそ今日はどうやったんですか？｣
そう聞くと今日の出来事を話してくれた。
やっぱりあの姉貴には大先生しかおらんなぁと思いながら話を聞いていた。
しかし、どこかで姉が俺を置いていった感じがして少し寂しい気持ちがあった。
姉さんが俺の事を大事に思っているように、俺も姉さんのことを大事に思っている。
小さい頃はただの面倒くさい姉だと思っていたが、いつの間にか俺の中で姉という存在は大きくなり、今では心から信頼し、尊敬している。
別にシスコンとかそういうのでは無く、ひとりの人間として。
なんてことを思いながら話を聞いていると、大先生が一息おいて話し出した。
ut｢プロポーズ成功したで。これもショッピ君のおかげや。ありがとな。｣
shp｢…おめでとうございます。そんなことないっすよ。結婚式、楽しみにしてます。｣
ut｢おう！待ってろや！｣
大先生がニカッと笑った顔が想像できた。
あぁ、これで姉は俺だけの大切な人ではなく、大先生の大切な人になった。と感じた。なんだか、今までの姉との思い出が頭の中で蘇り、感慨深くなってしまう。
ut｢ショッピ君。｣
shp｢なんですか？｣
ut｢Aは結婚するけど死ぬまでお前の姉貴やからな。｣
そう聞いた瞬間に声が出なくて、鼻の奥がツンとした。
あぁこの人には敵わない。俺が何を思っているか知っていたんだ。
shp｢…俺のたった1人の姉ですよ。幸せにしないとその顔ぶん殴りますからね。｣
ut｢当たり前やろ！任せとき！！｣
少しだけ声が震えてしまった。大方、あの人には気づかれているんだろう。
ut｢ふふ、これからもよろしくな。義弟さん。｣
shp｢はい。こちらこそよろしくお願いします。義兄さん。｣
タバコの煙を吐きながら通話終了のボタンを押した。
どうか、姉さんと義兄さんに幸多からんことを。
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まる(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます。今回のお話も楽しんでいただけるよう精一杯書かせていただきます。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年4月7日 10時) (
レス) id: 2297f03d9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 新作嬉しいです！今回のut先生のやってしまったも楽しみにしています(^^)更新応援しています！！♪（ｖ＾＿＾）ｖ (2020年4月6日 21時) (レス) id: 52fb869063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2020年4月6日 20時
